【UFC134】ブラジル人対決もリオのファンはブーイング
<フェザー級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
Def.判定3-0:30-27、30-27、29-28
フェリッピ・アランテス(ブラジル)
いきなり右ハイを見せたアルカンタラ。アランテスもサイドキックを見せるが、アルカンタラのプレッシャーの前に真っ直ぐケージ際まで下がるシーンが目立つ。ケージに下がったアランテスに思い切り拳を放り込むアルカンタラだが、クリーンヒットはなし。振りの大きなフックは、ガードの上を叩くことが多いが、そのまま組みついてテイクダウンに成功する。
クローズドガードを取ったアランテスにアルカンタラは足が開くとまずはハーフへ。ヒザを立てて防御するアランテスの顔面にエルボーを落すマラジョン。左のパウンドを連打したアルカンタラがパスに成功し、そのままマウントを狙ったが、足を絡ませたアランテスが足関節を狙う気配を見せる。
再びハーフガードでトップをキープしたアルカンタラが、左のエルボーを落とすが、ここでレフェリーがブレイクを命じる。右目の下をカットしたアランテスが、終了間際に大きくジャンプして後ろ回し蹴りを見せたが、これは空を切って試合は2Rへ。
距離を取るアランテスに対し、すぐにテイクダウンを決めたアルカンタラ。左ワキを差してくるアランテスに、アルカンタラがエルボーを落とす。立ち上がったアルカンタラは、パウンドからパス狙い。アランテスのサイドを奪うと、ニーインからマウントへ。さらに三角絞めを狙ったアルカンタラだが、ここはアランテスが蹴り上げ、再びガードへ。
一瞬でもグラウンドで休む仕種を見せるとブーイングを浴びせるリオのファン。自然とレフェリーのブレイクも早くなる。スタンドになり、互いに様子を見ると、すぐにまたブーイング。厳しい目のリオのファンの前で、アランテスはヒザ蹴りを放ちながらも、三度テイクダウンを奪われる。
蹴時を背に尻餅をつきながら立ち上がらずに、ガードになったアランテス。そのアランテスから、マウントを奪おうとしたアルカンタラ。結局、足を越えることはできなかったが、この辺りがブラジル人同士のMMAといったところか。
3R、アランテスの左ハイをキャッチして、テイクダウンを奪うと、そのままバックに回りこんだアルカンタラ。リアネイキドチョークを狙うが、アランテスが胸を合わせることに成功する。この試合で初めてトップになったアランテスは、インサイドからパンチこそ落すが、決定的なシーンはなく、アルカンタラの腕十字狙いに立ち上がる。
飛び込みながらのパウンドも、上手く足を利かされ不発に終わったアランテス。レフェリーのブレイクで試合がスタンドに戻ると、直後にアルカンタラがテイクダウンを奪う。動きの少なくなった両者、アルカンタラは担ぎパスを狙い、ハーフへ。強引なパス狙いは、すぐにアランテスが足を戻すが、立ち上がる素振りはない。
再びレフェリーが両者を分けて、試合がスタンドへ戻るとアルカンタラが、シングルレッグでテイクダウンを奪う。最後はアルカンタラがマウントを奪いタイムアップへ。判定は3-0でアルカンタラに凱歌が挙がった。