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【Strikeforce】手に汗握る攻防はウッドリーが制す

<ウェルター級/5分3R>
タイロン・ウッドリー(米国)
Def.判定3-0
ポール・デイリー(英国)

テイクダウンを警戒しているのか、低い姿勢のデイリー。上半身を起こして、左ローを見せるが、ウッドリーが蹴り足を掴んでドライブ。ケージ際での組みの攻防で、デイリーの左ヒザがウッドリーの急所を直撃する。インターバル後、両者低い構えで相手の出方をうかがう。デイリーが左を振るって前に出ると、ステップバックから一転、パンチとともに前に出るウッドリー。一瞬、距離ができるとウッドリーは再び距離を詰めて、組んでいく。左ワキを差した状態で、ケージにデイリーを押し込むウッドリーだが、ここはレフェリーがブレイクを命じる。

近距離でパンチを交換すると、ダブルレッグを仕掛けるウッドリー。だが、ここもテイクダウンには至らない。体を返し、距離を取り直したデイリーが、ジリジリと距離を詰める。一瞬のパンチの交錯から、組み合いに転じたウッドリーがデイリーをケージに押し込む。体を入れ替えたデイリーは、逆にウッドリーをケージに押し込もうとする。しかし、小手を決めたウッドリーが再び、態勢を入れかえる。結局、ウッドリーはテイクダウンを成功させることなく初回を闘い終えることとなった。


2R、ワンツーを伸ばすデイリーに組みつくウッドリー。デイリーはすぐに距離を取るが、互いに自分の距離で闘えない。それでもウッドリーは、デイリーの腰の後ろに手を回しクラッチすることに成功する。ワキをさし、クラッチを切ったデイリーだが、ウッドリーはシングルレッグに移行し、テイクダウンに成功する。クローズドガードのデイリーに、細かいパンチを落すウッドリーは、そのままケージ際にデイリーを運んでいく。懸命に頭をケージ中央に向けるデイリーに対し、ウッドリーが右エルボーを落す。下からしがみつくデイリーだが、足を組まれて立つ体勢を作ることはできない。

ケージに押し込まれたデイリーは、ここで足を解いて立ち上がろうとする。だがウッドリーは、当然のようにバックに回り込もうと試みる。残り1分、背中を取られることを嫌がったデイリーが、自ら背中をキャンバスにつける。勢いのあるパンチを落せないウッドリーは、レフェリーにブレイクを命じられた。立ち上がった直後にテイクダウンを狙ったウッドリー。デイリーはバービーで耐えると、今度はウッドリーが引き込みを見せる。デイリーが立ち上がってパウンドを数発落としたところで、2Rはタイムアップに。

最終回、右を打ち込んだデイリーだが、距離が縮まると思うように打撃を打ち込めない。ジャンピングニーを見せたデイリー。ウッドリーがテイクダウンを合わせていく。ハーフガードから首を固めるウッドリーは、その手を外してパウンドへ。左ワキを差すデイリーに、左エルボーを落したウッドリーが、マットにデイリーを釘づけにする。ウッドリーが体を起こすと、ワキを差すデイリーは、足を戻してフルガードの状態に。ウッドリーを蹴り上げて、立ち上がったデイリー。ウッドリーはシングルレッグを狙うが、デイリーはその頭を抱えてディフェンス。執拗なシングルレッグ狙いを切ったデイリーは、体が伸びて腹這いになったウッドリーに鉄槌を落す。

残り1分10秒で立ち上がったデイリーは、ウッドリーのテイクダウンを切ってアッパー、立ち上がったところにヒザを突き上げる。それでもシングルレッグを狙い続けるウッドリーに対し、デイリーは前方回転からオモプラッタへ。腕を引き抜いたウッドリーが、トップを奪うも、デイリーはインパクトを残した。デイリーの打撃の距離に入らず、テイクダウンを狙ったウッドリーがドライブからケージに押し込む展開が長かった一戦。ジャッジは3者とも29-28で、ウッドリーを支持。「テイクダウンのためには、打撃でその状況を整える必要がある。次は世界タイトルだ」と勝者はコメントを残した。

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