【TFC19】タイタンFC、女子MMA戦に伊調馨の好敵手出場
29日(金・現地時間)にカンザス州カンザスシティ、メモリアルホールでTitan Fight Championships=TFCの19度目のイベントが開催される。
タイタンFCは、同地で06年3月に旗揚げされた中堅MMAプロモーションで、一度だけオクラホマ州デュラントでイベントを行ったが、それ以外の18大会は全てカンザス州で活動している。テキサスのシャーク・ファイツと同様、ローカル勢に元メジャー系のファイターを加えたラインナップで、2カ月に一度のペースで大会を開催している。
今年に入ってからもボビー・ラシュリーやジェンズ・パルバーというメジャーをリリースされたビッグネームを登用し、HDNetでの中継もされている。今大会のメインは、戦極に2度来日し北岡悟、光岡映二に敗れているクレイ・フレンチが、WECでドナルド・セラーニ、リカルド・ラマスに連敗したジェイムス・クラウスと対戦する。
クラウスはBFCシーズン2ライト級トーナメントでトビー・イマダにも腕十字で軍門に下っているが、キャリア15戦で喫した3敗が、このメジャーでの3敗のみだ。MMAデビュー戦がTFCだったクラウスは、打撃とガードからの攻撃が強味のファイター。KOTCライト級王座をローリー・マクドナルドと争ったこともあるフレンチとの対戦は、通好みの一戦といえる。
また、セミの女子MMAは、ある意味、メインよりも注目を集めているといってもいい。かつてはジナ・カラーノとエリートXCで対戦したこともあるトーニャ・エーヴィンガーが、アテネ五輪女子レスリング63キロ級で銀メダルを獲得しているサラ・マクマンのキャリア3戦目の相手を務める。
マクマンは03年の世界選手権でも63キロ級で準優勝に輝いているが、五輪、世界選手権ともに決勝では、日本の伊調馨に敗れている。とはいっても、ついに女子MMAにも五輪メダリストが参入してきたことになる。UFCベテランのロブ・キモンスをセミ前に追いやったキャリア3戦目のルーキー、女子MMAファンでもなくとも要注目だ。
■Titan FC19主な対戦カード
<ライト級/5分3R>
ジェイムス・クラウス(米国)
クレイ・フレンチ(米国)
<女子戦/5分3R>
サラ・マクマン(米国)
トーニャ・エーヴィンガー(米国)
<ミドル級/5分3R>
ロブ・キモンス(米国)
ブーバ・マクダリエル(米国)