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【UFC LIVE】代役出場=ブレネマンが地元で歓喜

2011.06.27

<ウェルター級/5分3R>
チャーリー・ブレネマン(米国)
Def.判定3-0:29-28, 29-28, 29-28
リック・ストーリー(米国)

試合の消滅と、直前の代役出場。ペンシルバニア出身のご当地ファイター=ブレネマンには、大きな歓声と「ブレネマン」コールがおくられる。

試合開始早々、組みついたブレネマンだが、ストーリーが豪快なベリートゥベリーで投げ捨てる。ケージ際の組み合いから、距離を取ると、ストーリーは前に出てきたブレネマンのボディにヒザを突き上げる。それでも組んできたブレネマンに対し、ストーリーはケージ際で強烈なフックを放っていく。

執拗にテイクダウンを狙うブレネマンは、シングルレッグからバックへ回り込むが、ストーリーも投げを打つ。打撃の間合いに戻った両者。ブレネマンが右ストレートを伸ばすと思いきやテイクダウンからパスを奪う。


ハーフに戻したストーリーだが、慣れないガードワークに、窮屈な動きしか見せられない。そんなストーリーに右のパンチ、エルボーを落とすブレネマン。フルガードに戻されてなお、パンチを落とし、有利に試合を進める。頭を引き寄せた、オーバーフックで腕を固めるなど、ガードからワキを差すことができないストーリーは、そのままの状態でラウンド終了を迎えた。

2R、再びパンチからシングルレッグでテイクダウンを奪ったブレネマンは、スクランブルの攻防を制しトップを奪う。ストーリーはギロチンを仕掛けるが、足を抜かれ、そのまま首を引き抜かれる。スタンドに戻ったストーリは、ブレネマンをケージに詰め、ヒザ蹴りから組んでボディフックを打ち込んでいく。

距離をとったブレネマンは、再び左フックの空振りからテイクダウンを奪うと、そのままハーフでトップをキープするも、フルガードに戻したストーリーがラバーガードを見せるシーンも。両脇をさしてなお、太腿にヒールキックを入れるぐらいしか手のないストーリーは、懸命にブレネマンのパス狙いを封じる。

そのパス狙いにギロチンを合わせると、ハーフから絞め上げ、さらにフルガードに移行するが、ブレネマンはすぐに足を一本引抜く。健闘以上、攻勢に出るブレネマンは、ここでパスガードに成功する。ストーリーは足こそ戻すが、スタンドには戻れない展開のまま、2Rもタイムアップを迎えてしまった。

最終回、前に出るストーリーは、ダブルレッグからパンチを振るうが、またもブレネマンがシングルレッグでテイクダウンを奪う。キムラアームロックを狙うストーリー。バックを狙うこともできるが、やはり得意の形ではないのか、動きが取れないでいると、なんとレフェリーがブレイクを命じてしまう。

ここでシングルを取ったブレネマンに、今度は後ろ三角の状態となったストーリー。しっかりと三角を極めに掛かるも、フックが外れる。直後にシングルを狙ったブレネマンの動きに呼応し、バックに回り込んだストーリーは、パウンドを落としながら、ついにマウントを奪取する。

両ワキを差し、しがみつくブレネマンを幾度となく、マットに叩きつけるストーリーだが、ブレネマンはヒップエスケープから上体を起こし、スイープに成功。そのまま腰をコントロールし、タイムアップへ。最近のMMAでは珍しく、ダブルだけでなくシングルを華麗に決め、グラウンドの攻防も凌ぎ切ったブレネマンに、再びピッツバーグのファンは大きな声援を送った。

その歓声が一際大きくなったのは、判定結果が読み上げられた時だ。ジャッジ3者とも29-28でブレネマン勝利とし、地元ペンシルバニアのファンと喜びを分かち合った。

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