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【UFC LIVE】アトニート、ロバーツ戦は一方的な展開に

2011.06.27

<ウェルター級/5分3R>
リッチ・アトニート(米国)
Def.判定3-0:29-28, 29-27, 30-27
ダニエル・ロバーツ(米国)

前に出て左ミドルを放つサウスポーのロバーツ。さらにロー、ハイと足技を多用する。その左ハイの蹴り終わりに、右ストレートを伸ばしたアトニートも、ペースを掴もうとやや強引にパンチを振るいながら距離を詰める。

ロバーツの左ハイからシングルのコンビネーションは未遂に終わり、ミドルでバランスを崩したところで、距離を詰めたロバーツのパンチを顔面に受ける。左を空振りし、そのままシングルを仕掛けたロバーツだが、これも失敗。アトニートは距離を詰めて右を放っていく。

明らかに動きが落ちたロバーツは懸命にニーから左ハイを見せるも、勢いは感じられない。アトニートもシングルレッグに失敗し、左ストレートを打ち込まれる。直後にロバーツのシングルを潰し、バックをうかがうアトニートがトップを奪取。ハーフから右のパンチを落とし、ラウンドを取った。


2R開始早々に組みつき、シングルからバックコントロール、グラウンドへ引き入れバッククラブの状態になったロバーツ。1Rとは一転した攻めで、アトニートを攻め込むロバーツは、ここでリアネイキドチョークを仕掛ける。懸命にリストを掴み、防御に徹したアトニートが立ち上がりながら、ロバーツを前方に落としトップを奪取。ハーフからボディに鉄槌を落とし、さらにエルボーを重ねたアトニートは、ヒールフックを振り切りサイドへ。
ロバーツも足を戻し、ハーフの状態になるが、劣勢は否めない。口を空けて、厳しい表情を浮かべるロバーツはフルガードに戻してなお、アトニートの勢いのあるエルボーを顔面に受ける。懸命に足を利かせようとするロバーツの試みを遮断し、パウンドをまとめたアトニートが、2Rもモノにした。

最終回、気合十分のアトニートは左を伸ばし、右ローから右ハイを見せる。続けて距離を詰めて左フックを放つと、ロバーツはケージ際を下がるのみ。右ストレートからロー、左フックを打ち込んだアトニートは、背中を見せるロバーツを追いかける。アトニートは右フック、もう一つ右フック、右ローと猛攻を見せる。仕上げは右ハイキック、そのまま前方に崩れ落ちたロバーツにパウンドを連打し、引き込んだロバーツにさらにパウンドを重ねる。

レフェリーのストップがないまま、スタンドに戻ったロバーツはもはや戦える状態にない。ガードもできず、アトニートの右ストレートを浴び、何とかヒザを出すが、体の軸がなくパワーが足に伝わっていない。ローキックで崩れ落ちそうになったロバーツは、シングルを見せ潰されると、そのまま鉄槌&パウンドを受ける。

それでも足関狙いから立ち上がったロバーツは、またもローを受け体が折れそうになると、右をもろに顔面に受ける。残り20秒、ロバーツをテイクダウンしたアトニートは、そのままタイムアップのホーンを聞いた。一方的な展開になり、最後は凌ぎ続けるロバーツの健闘を称えたくなるような一戦は、アトニートが3-0の判定勝ちを収めた。

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