この星の格闘技を追いかける

お蔵入り厳禁【DEEP Osaka Impact2026#05】親父は地下格、名は修斗。花園からMMA via タイ=河坂修斗

【写真】関西人でしかない河坂(C)MMAPLANET

本日20日(日)、大阪市住吉区の錦秀会住吉区民センター大ホールで、DEEP OSAKA IMPACT2026#04&#05が開催される。その夜の部= DEEP OSAKA IMPACT2026#04に河坂修斗が出場し、田中雄大と対戦する。
Text by Manabu Takashima

修斗という名を持つのに、主戦場はDEEP。それだけでも味深い河坂をMMAPLANETでは、8月8日のKNOCK OUT67=大阪羽曳野大会前にインタビューしていた。同大会で米川たすくとUNLIMITEDルールで戦う予定だった河坂だが、対戦相手の計量失敗で試合がキャンセル=不戦勝に。

アンリミ出場時点で、今大会で戦うことも決まっていた河坂のインタビューを、その試合前に掲載したい。お蔵入り厳禁、「!」が止まらない驚愕の格闘家人生を送ってきた河坂修斗をぜひともMMAPLANETの読者の皆さんに、知って欲しい。


格闘技をやりたいから明大を断ったら、パナソニックとトヨタから声が

――UNLIMITEDルール出場を控えている河坂修斗選手ですが、クロスポイント吉祥寺に所属ながらKNOCK OUT出場も初めて、名前は修斗でもMMAの主戦場はDEEPとメチャクチャ気になる点が多いです。修斗という名前を付けられたということは、お父さんかお母さんが格闘技関係、あるいはファンだったということでじょうか。

「親父が空手をやっていて、お爺ちゃんも空手の師範で。先祖代々武道一家みたいで。僕が生まれた時に格闘技でもサッカーでもいけるように修斗ってつけたみたいです(笑)」

――でもサッカーなら、蹴るの方で蹴斗ではないかと……(笑)。

「あぁ、なるほど(笑)。いや、そうですよね。気持ちは格闘技をやって欲しかったみたいですね」

――空手の流派は?

「極真ちゃいますかね」

――それなのに息子の名前は総合格闘技に。

「親父は空手だけでなく、大阪の地下格闘技の強者とかにも出ていたんですよ。それに柔道もやっていて」

――何と!! その流れで自然と格闘技を?

「それが……僕にはあんまり格闘技をさせてくれなかったんですよ」

――えっ?

「僕、小さい頃から喧嘩ばっかりしていて、『喧嘩に使うから、お前に人と殴る競技はやらせへん』って言うて。だから最初に習ったのは柔道でした。小学3年か、4年の時で。ただ親父が間違っているのは、柔道も喧嘩に使えるってことなんですよね(笑)。子供の喧嘩なんて、打撃戦が続くわけないですから」

――確かに、取っ組み合いになりますよね。その喧嘩、中学、高校と続いたのですか。

「いえいえ、全然です。多少やんちゃなことはあっても、ずっと何かしらスポーツをやっていたので不良とかになることはなかったです」

――では柔道はいつ頃まで?

「小学6年までです。中学から親父たちと空手をやっていました。元々MMAをやりたいと思っていたんですけど、まず打撃をやろうかっていうことで10戦ぐらい経験積んだらMMAに行こかって、最初から決めていて。

あと中学・高校とラグビーを6年間やっていたんですよ」

――花園を目指して?

「花園は出ていました」

――えっ!!

「結構、ラグビーやったら成績良くて。高知中央高校時代はキャプテンをやっていて、日本代表は候補までは選ばれました。僕らの代はコロナでなくなってしまったんですけどね。卒業後は明治大に進学が決まっていたけど、ある日『やっぱ格闘技をやりたい』って思って、行くのも止めてラグビーも辞めました」

――あのう? 一体、何を話しているのか……。もう分からなくなってくるのですが(笑)。初めて話をさせてもらいますが、『あほか』と……。

「僕の親も全く同じこと言うてました(笑)。友達もそうやし、普段は連絡なんてない人からも。ただ格闘技をやりたいから明大を断ったら、パナソニック(ワイルドナイツ)とトヨタ(ヴェルブリッツ)から声が掛かりました」

――リーグワンのD1強豪チームですよね。

「ハイ。初任給もそこそこもらえるっていう話でした。僕、もともとお金を稼げると思って格闘技がやりたかったので、ラグビーで金貰えるんやったらエェやんてって。ちょっと迷ったんですけど、高卒からプロに行ってもすぐには通用しやんわと思って。プロになるには大学に行くべきで。でも、大学に行ってラグビーを続けるなら、格闘技がやりたいって思ったんです」

――なんとも、まさかこんな話を聞くことができるとは思ってもなかったです。ラグビーで明大進学を蹴って、踏み込んだ格闘ロードというのは?

「晃哲会下川道場でキックボクシングを始めて、高校を卒業した年の8月にアクセルでプロデビューをしました。2戦目がTWOFCのMMAグローブ・ムエタイで、そこから3戦ぐらい日本でやって。でもジャパンキックのタイトルマッチで負けて、1年ぐらい格闘技から離れました。

20歳になって『やっぱりやりたいわ』ってなって、タイに行ったんですよ。ムエタイは首相撲もあって、こかしもあるのでMMAに繋がるかなっていうのと、一回、日本を離れようと思って。バンコクのロンポー・ジムっていうところで、2年間やらしてもらいました」

――もう色々なことがあり過ぎて、驚かないです(笑)。

「ハハハハ。格闘技が盛んで、物価も安い。あんまりお金のない僕でも行ける国がタイやったんです。でも、行ったら結構物価が高くて(笑)。観光客向けの店なんて、日本をより掛かりました。ぼったくられたら、結構な額を取られちゃいますし(笑)。

でもみっちりムエタイをやり込めて、凄く良かったです。ジムには小学生の時からタイに住んでムエタイをやっている石田そうま君とゆうま君っていう兄弟がおって。まだ10代でプロになっていて、凄く仲良くさせてもらいましたね。

ただタイ語は全然のままだったのは後悔しています。ノリで通じ合って、そこを疎かにしてしまったのは。それでも、めっちゃエェ経験になりました。1回きりの人生で、あの2年を経験できたのは最高でした。あんなこと、もう2度出来へんかと思うので」

――確かにそうですね。2年の間にムエタイの試合も?

この間に5試合かな戦って、キックが合計10試合(9勝1敗)になったからMMAをやろうってなって、去年の2月に親父の知り合いを通して紹介してもらったクロスポイント吉祥寺に入会しました」

――そこはキックができる環境でMMAをしようと思ったのですか。

「いえ、初めて行った時にKRAZY BEEの人たちが練習をしていて。メッチャしっかりやっていると思って、クロスポイントがキックという印象もなかったです。でも最初の練習でヒザをケガしちゃって、ちゃんとMMAの練習を始めたのは4月でした」

――5カ月後にはTTFCでデビューと。それからはDEEP大阪大会が主戦場になっています。

「渡慶次さんが試合を持ってきてくれて、DEEP大阪大会で住吉区でやるんですけど、僕は実家が住之江で。めっちゃ知り合いが来てくれたから、よく試合を組んでもらえるようになりました(笑)。MMAは今は一旦、DEEPでやって行こうと思います」

MMAの戦いをアンリミ・ルールでキックボクサー相手にやって、9月のDEEP大阪大会に生かすことができればなって

――MMA志向で、ムエタイをやり込んできた河坂選手にとって、アンリミ・ルールとは?

「アレはもう喧嘩っすよ。MMAは寝技になると、あんま面白いと思ってくれない人もいるじゃないですか。でも、アンリミは寝かしても良いけど、寝技なしでしばく。しばけへんかったら、ブレイク。こんなん先輩の前でやらされるタイマンじゃないですか(笑)。そんな感じですね」

――アンリミに向けて、特別な練習はしてきましたか。

「練習は普段通り、MMAの練習をしてきました」

――MMAで強くなるために、アンリミで何を手にしたいと思っていますか。

「アンリミで戦うことは、絶対にMMAに役立つと思います。僕の場合、MMAの距離設定ってやっぱり難しくて。だからこそ、テイクダウンがあるなかで、殴り合える感覚っていうのが養えるんちゃうかって。というのも、僕はMMAはグラップラーやレスラーとしか戦ったことがなくて、打撃戦があんまりできていないんですよ。

MMAの戦いをアンリミ・ルールでキックボクサー相手にやって、9月のDEEP大阪大会に生かすことができればなって。僕の目標はUFCでチャンピオンになることなんで。時間が掛かることは分かっているし、UFCの『U』も口にできる分際でもないことも知っています。でも本気でソコを目指しています。だからメインはMMAですけど、機会があればアンリミでも戦っていきたいですね。それが強くなることに通じるなら」

■DEEP Osaka Impact2026#04視聴方法(予定)
9月20日(日)
11時35分~DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ

■DEEP Osaka Impact2026#05視聴方法(予定)
9月20日(日)
16時35分~DEEP/DEEP JEWELS YouTubeチャンネル メンバーシップ

■DEEP Osaka Impact2026#04 対戦カード

<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
松井優磨(日本)

<ストロー級/5分2R>
杉山空(日本)
武蔵(日本)

<フェザー級/5分2R>
鈴木琢仁(日本)
小川道的(日本)

<女子バンタム級/5分2R>
樹季(日本)
中尾あづき(日本)

<ライト級/5分2R>
アサン・ゲェイデ(セネガル)
岡崎サイキ(日本)

<女子フライ級/5分2R>
ルリー・サンシャイン(日本)
田川真帆(日本)

<59キロ契約/5分2R>
マサムネ(日本)
藤原浩太(日本)

<メガトン級/5分2R>
ステファン“スマッシュ” (フランス)
アモリン(ブラジル)

<メガトン級/5分2R>
大家皆(日本)
奥野充貴(日本)

<フェザー級/5分2R>
古根川充(日本)
澤田龍美(日本)

<バンタム級/5分2R>
木下竜馬(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<ストロー級/5分2R>
太一(日本)
大谷凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
加藤優也(日本)
稲本真(日本)

■DEEP Osaka Impact2026#05 対戦カード

<女子フライ級/5分3R>
栗山葵(日本)
ユウ・チュチュ(中国)

<DEEP西日本バンタム級GP2026準決勝 バンタム級/5分3R>
MG眞介(日本)
大空斗(日本)

<DEEP西日本バンタム級GP2026準決勝 バンタム級/5分3R>
切嶋龍輝(日本)
前薗渓(日本)

<ライト級/5分2R>
トミー渡部(日本)
大澤将司(日本)

<ライト級/5分2R>
河坂修斗(日本)
田中雄大(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
SAAYA(日本)
abbie(日本)

<バンタム級/5分2R>
ケン・モーリス(日本)
慎之介(日本)

<フェザー級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
ウルシマン(日本)

<バンタム級/5分2R>
山﨑鼓大(日本)
澄斗(日本)

<アマチュア 75キロ契約/3分2R>
居谷匠真(日本)
髙松大空(日本)

<アマチュア 女子50キロ契約/3分2R>
横溝千月(日本)
Mari(日本)

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