【It’s Showtime】初のワルシャワ大会にギタ連続出場
今週末11日に(土・同)にIt’s Showtimeにとって50度目のイベントが、初進出となるポーランドの首都ワルシャワのワルシャウスキー・セントラム・エキスポ21で行われる。
【写真】3月、5月に続き、3か国に渡り連続出場となるダニエル・ギタ。ミスター・ローキックはハードワーカーだ(C)Ben Pontier/EFN
3月のベルギー大会に引き続き、BFNグループ・プレゼンツとして開かれる同大会のメインには “ラストサムライ”ダニエル・ギタが登場、さらにはIt’s Showtime 95キロ級世界タイトルマッチとして王者ダンヨ・イルンガに、ネナド・パゴニスが挑む一戦も組まれている。日本進出も決定し、米国ではHDnetでの中継も開始と、勢いを感じさせる一方のイッツショータイム。そのワルシャワ大会の展望をお届けしたい。
3月6日アムス大会、5月14日リヨン大会と連続参戦になるギタ。結果は1勝1敗だが、内容的には期待通りの活躍を見せている。得意のローキックで問答無用に斬り捨てる強さを持ち、フィクリ戦でも本領を発揮したばかり。。
一方、イスタンブールのグローバル・ジム所属で、名門メジロ・ジムでもアンドレ・マナートの指導を受けるエルハン・デニス。07年K-1アジアGPに出場し、準々決勝は勝利したが、準決勝を負傷欠場した過去を持つ。アマチュアで50戦近いキャリアを誇るデニスだが、プロでは11戦7勝4敗、パンチとローキックのコンビネーションを得意としているが、実力的にはギタが一枚も二枚も上といわざるをえない。早いラウンドでのKO決着になる可能性も十分にある。
【写真】フライング・ジャーマン、コンゴ出身のダンヨ・イルンガは強靭なフィジカルを誇る(C)Ben Pontier/EFN
今大会で行われる世界戦は、3月のアムス大会で王者になったばかりのダンヨ・イルンガの初防衛戦が組まれている。そのスタイルは、指導を受けるレミー・ボンヤスキーに酷似しており、飛びヒザ蹴りが主武器となる。
挑戦者のネナド・パゴニスは、昨年のアテネ大会に参戦経験のある、ハイキックを得意としたセルビア人ファイター。重量級にしては珍しい、華麗な足技の交換が見られそうだが、イルンガ有利は動かないところだ。
初のポーランド大会ということで、東欧のファイターにも多くのチャンスが与えられる同イベントにあっても、やはりキック王国オランダ勢を抜きにしては語ることはできない。大切なオープニングバウトを任されたのは、オランダ勢同士の対戦エロール・コニング×マルセル・グローエンハートの試合だ。
【写真】リズムに乗った時の攻撃は付けいる隙を与えないが、やや単調さも目立つグローエンハート、K-1ルール下で跳びヒザ中心も、ニューダッチスタイルといったところか(C)Ben Pontier/EFN
バダ・ハリやメルヴィン・マヌーフという大物が所属するマイクス・ジムのグローエンハートは、サイドを刈り上げ、頭頂部に髪を束ねた独特の風貌で人気がある選手だ。スピードが信条で型にはまった時の強さは目を見張るものがある。昨年12月18日のアムス大会ではハリッド・ボウディフに不覚を取り、今回が巻き返しの一戦となる。一方、エロール・コニングは手足が長く、対角線攻撃を得意としており、彼もまたオランダ人らしい特徴を持つキックボクサー。グローエンハートとは、スピード、テクニックともに互角で、交互に攻撃を仕掛ける、典型的な欧州勢同士の対戦となりそうだ。
■It’s Showitme主な対戦カード
<ヘビー級/3 分3R>
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
エルハン・デニス(トルコ)
<70キロ/3分3R>
ラファウ・ドゥデク(ポーランド)
ミハウ・グロガフスキー(ポーランド)
<It’s Showtime95キロ級世界選手権試合/3分5R>
[王者]ダンヨ・イルンガ(ドイツ)
[挑戦者]ネナド・パゴニス(セルビア)
<73キロ/3分3R>
ハフィド・エル・ボウスタティ(オランダ)
ピョートル・ウォズニッキ(ポーランド)
<95キロ級/3分3R>
マルク・ウリガー(ベルギー)
レヴァニョ・ブロックランド(オランダ)
<77キロ級/3分3R>
エロール・コニング(オランダ)
マルセル・グローエンハート(オランダ)