【Strikeforce】ジナ、1年10カ月ぶりのMMAはキャンセルに
18日(土・同)はテキサス州ダラスのアメリカンエアラインズ・センターで行われるStrikeforce「Overeem vs Werdum」。ズッファ系MMAイベントにとって、初めて女子マッチが組まれており、新たなる歴史の幕開けとして、その役割を担うのはジナ・カラーノになるはずだった。
【写真】女子MMA界に光を当てた立役者ジナ・カラーノ。ズッファ体制下のストライクフォースで、どこまで女子を根付かせることができるか注目されていたが……(C) MMAPLANET
09年8月にクリスチャン・サイボーグに敗れて以来、実に1年10カ月ぶりのMMA参戦となる予定だったジナ。復帰に向けて、ブレイクのきっかけとなった対戦相手ジュリー・ケッツィーや、女子ボクシング世界6冠のホリー・ホルムが所属するジャクソンズMMAでトレーニングを積んできたが、今回プレメディカルチェックで、試合を取り消されてしまう事態が発生した。
MMAを離れ映画などに進出していたジナだが、ストライクフォースの観戦のたびにケージサイドに陣取る彼女が、オーバーウェイト気味であることは明確だった。それでも、グレッグ・ジャクソンの下でどれだけ調整が進んでいるのかは、計量結果で、まずは判断できるだろうという見方がされていたのも事実。詳細は現時点で不明だが、彼女はそれ以前に計量台に乗ることすら許されなかった。
ジナと対戦予定だったキャリア4勝1敗のサラ・ダレリオは、現在はベイエリアのコンバットスポーツ・アカデミーで、カイオ・テハの指導を受ける柔術家で、オランダ人女子キックボクサーのジャーマニー・デランダミーから打撃を習っているものの、完全なアンダードッグと目されていた。
本来は女子ウェルター級のダレリオ、「減量する必要がない」と女子ミドル級での戦いを楽観的に構えていたが、彼女に新たな対戦相手が用意されるかどうかは現時点で不明だ。今大会ではプレリミで予定されていた、女子ウェルター級戦アマンダ・ヌネス×ジュリー・ケッツィー戦も、ヌネスの負傷で消滅しており、ズッファ初の女子MMAマッチの動向は、どうなるのか?
いずれにせよ、父親がダラス・カウボーイズで活躍した元NFLプレイヤー、生まれもダラスということで、大会当日は最も大きなファンの声援を集めることが予想されたジナだったが、このプランは呆気なく潰えてしまった。
■Strikefroce「Overeem vs Werdum」主な対戦カード
<ヘビー級ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
ファブリシオ・ベルドゥム(ブラジル)
<ヘビー級ワールドGP準々決勝/5分3R>
ジョシュ・バーネット(米国)
ブレッド・ロジャース(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・コーミエー(米国)
ジェフ・モンソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンタイン・オーフレイム(オランダ)
チャド・グリッグス(米国)
<ライト級/5分3R>
KJ・ヌーン(米国)
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
<ライト級/5分3R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
ジャスティン・ウィルコックス(米国)
<ライト級/5分3R>
コーナー・ヒュン(米国)
マグノ・アルメイダ(ブラジル)