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【UFC130】ミアーが“巨漢”ネルソンを判定で下す

<ヘビー級/5分3R>
フランク・ミアー(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-27、30-26
ロイ・ネルソン(米国)

サウスポーの構えのミアーに対し、いきなり前に出て組みついたネルソン。態勢を入れ替えるミアーのボディーにヒザを突きあげる。一瞬、動きが止まるもダブルレッグを仕掛けたミアーは、すぐに上体を起こしてケージへと押し込む。

再び態勢が入れ替わり、押し込む側にネルソンにミアーが首相撲からヒザを放っていく。距離をとった両者。ミアーはヒザ、そしてハイキックと足技を見せる。ケージに押し込まれてなお、首相撲からヒザを突き上げたミアーは、幾度となくニーでネルソンの顔面に蹴り上げた。

何とか組みついて、ミアーをケージに押し込んだネルソンだが、ここからの攻め手がない。離れ際の右フックは空振りとなり、アッパーも届かない。それでもハイキックからパンチで前進を続け、組みついていったが、今度は大きく払い腰で投げ捨てられた。そのままバックマウントの態勢になるも、ネルソンが立ち上がって首相撲の態勢になったところで、初回が終わった。


2R、左フックから左ローを見せたミアー。続いてミドルを蹴り込んで、ケージまでネルソンをドライブ。シングルレッグでテイクダウンを奪い、ハーフガードからパンチ、エルボーを見舞っていく。

背中をキャンバスにつけて、疲れを感じさせたネルソンだが、タートルポジションから立ち上がると、胸を合わせていく。ヒザを見せたミアーは、一発パンチを受けると、低くに足下からテイクダウンを仕掛け、再びトップを奪取。

懸命に足を利かせるネルソンはバックを許してしまうと、後方からパンチを受ける。それでも立ち上がって胸を合わせていった。もろ差し状態から逆にテイクダウンを狙ったが、ミアーに差し替えられてしまうと、距離を取られてミドルキックを食らってしまった。

打撃戦を嫌がり、シングルレッグを仕掛けるをミアーはケージを利用して倒されない。疲れの見える両者によるケージレスリングの攻防が続くと、レフェリーがブレイクを命じた。すぐに組み合ったミアーもネルソンも、2Rが終了するとともにヒザに両手をやるなど、疲れ切った表情だ。

3R、ケージ中央で手を合わせた2人。まずはミアーが距離を詰めて首相撲からヒザを見せる。頭を振ると体も揺れるほど疲れているネルソンをダブルレッグでテイクダウン。左のエルボーを落としてキムラを狙うがネルソンの巨漢をコントロールしきれない。

ネルソンは立ち上がるが、反撃に出ることなく、またもダブルレッグで背中をキャンバスにつける。パス狙いのミアーに反応し、体を回転させてから立ち上がったネルソンだったが、3度目のテイクダウンを許し、万事休す。口を開けて上を見つめるだけのネルソンに、ミアーが強烈なパウンドを3発落す。

それでも立ち上がったネルソンは残り10秒でミアーのテイクダウン狙いを凌ぐのに精いっぱいのままタイムアップ。ジャッジの裁定は当然、ミアーに2人が30-27、もう一人は30-26をつけミアーがネルソンを下した。

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