“10年ぶりの勝利”ダン・ヘンダーソン インタビュー
9月6日(土・現地時間)、米国ジョージア州アトランタのフィリップス・アリーナで行われた『UFC88 BREAKTHROUGH』では、ブラジル最強戦士“新柔術マジシャン”ホウジマール・トキーニョ・パリャレスと対戦したダン・ヘンダーソン。
実に10年3カ月ぶりのオクタゴンで勝ち名乗りの受けたヘンダーソンを大会終了後にキャッチ。その心境を語ってもらった。
「アグレッシブではなかった。それもゲームプラン」
Interview by Manabu Takashima
――ブラジルの新鋭ホウジマール・トキーニョの足関節技を凌いで完封といっていい勝利でした。
「10年、一つの時代を区切ることができるだけ時が流れてもここで勝てたということが素直に嬉しいね」
――もう一区切りの10年後も、あの場に立っていたいような口ぶりですね。
「ハハハ。そうなっていたら凄いことだね。とにかく勝てて良かった。UFCに戻ってきてから、ようやく勝利することができたからね」
――1Rの攻勢を見た限り、KO勝ちもできたように見えたのですが。2Rからはスタミナに問題がありましたか。
「確かに少し疲れは感じていたけど、スタミナが切れたということはない。ジャッジの一人が、1ポイントをトキーニョにつけてのは2Rだったんだろうね。あのヒールホールドを評価したのかな? それほど危ない仕掛けではなかったんだけどね。ダメージも痛みもなかった。自分では思ったように動けていたし、特に3Rは思った通りの試合展開に持ち込むことができたよ」
――2R以降、パンチの数が少なくなったのは、拳の負傷でもあったのでしょうか。
「多少は右の拳が痛いけど、だからパンチを打たなかったわけじゃない。あまり積極的にパンチを狙わなかったのは、テイクダウンされたくなかったからなんだ。うん、ちょっとディフェンシブだったかもしれないね。普段より、アグレッシブではなかった。それもゲームプランだよ。
それだけ勝ちたかったから?そうじゃない。あくまでもホウジマール・トキーニョという選手と戦うには、あの戦法が一番だったということだよ。自分より寝技を得意としているファイターに、寝技に持ち込まれないように戦うのはセオリーだからね」
――ミドル級でUFC復帰後、初勝利となりました。今後はミドル級に専念するのでしょうか。それともライトヘビー級でも頂点を目指しますか。
「それは僕が決めることじゃない。ダナ・ホワイトに聞いて欲しい」