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【BFC35】ホーンバックル、ウィードマンの総合力に下る

2011.03.09

<ウェルター級トーナメント準々決勝/5分3R>
ブレント・ウィードマン(米国)
Def.3-0:29-28、29-28、29-28
ダン・ホーンバックル(米国)

やや体格で劣るウィードマンは、ホーンバックルに前蹴りをキャッチされ、いきなりテイクダウン。そしてサイドを奪われてしまう。マウントになったホーンバックルの腕狙いに対し足を一本戻し、上体を起こしたウィードマンが、リバーサルに成功してトップへ。オモプラッタ、三角を狙うホーンバックルだが、足を組むまでセットアップできず、クローズドガードを取る。

ヒップスローを潰された直後に、腕十字、さらに三角絞めへ移行したホーンバックルに対し、ウィードマンはヒジを外側に出して耐えきると、ホーンバックが再度ヒップスローを狙う際に立ち上がることに成功する。ホーンバックルは組みついていくが、ウィードマンがヒザをボディに突きあげ、払い腰でテイクダウンを奪った。


サイドから腕十字を仕掛けたウィードマン。体を並行にし、しっかりとクラッチしたホーンバックルが態勢を入れかえたところで初回が終了した。

2R、右ローから左フックを見せたウィードマン。続くローは空振りに終わるが、意外に立ちレスリングが強く、両脇を差されても、ヒザを突き出し、ケージを背にして倒れない。

自ら距離を取ったホーンバックルに対し、ハイキックからパンチを軽快に放つウィードマン。ホーンバックルは近距離での打ち合いを挑み、パンチ、ヒザ、蹴りの交換が続く。ここでウィードマンは右ミドルを払われ、バランスを崩してバックを許す。リアネイキドチョーク狙いを振り落されたホーンバックルは、三角を狙うが、ガードに戻したところで、ウィードマンがヒールを仕掛ける。

ウィードマンの手首を掴み、踵でボディを蹴り上げるホーンバックルだが、なかなか足を抜くことができない。ならばとアンクルで反撃に出たホーンバックルに対し、ウィードマンもアンクルから足を放し、トップへ。すぐさま担ぎパスからサイド、さらにマウントを奪ったウィードマンが強烈なパウンドを落す。そのままバックマウントでホーンバックルの体を真っ直ぐに伸ばし、ウィードマンがリアネイキドチョークを仕掛けたところで、2Rが終了した。

3R、左右のパンチを伸ばすホーンバックルに対し、ウィードマンは足技で対抗する。ホーンバックルもローから距離を詰め、組みついていく。ケージまでドライブし、バックに回ろうとしたホーンバックルの右腕をアームロックにとり、ウィードマンが引き込む。

腕を引抜いたホーンバックルは、バックマウントを一気に奪うと、2R終盤とは反対にウィードマンの腰を伸ばしていく。左目瞼を大きくカットしたウィードマンがハーフで固めていくと、足がなかなか抜けないホーンバックルは、脇もさせずトップで攻めあぐねる。

トーナメント初戦、準決勝のヒジ無しルールを利して、ウィードマンは潜りを見せる。ホーンバックルは、腰を後方にずらし、トップをキープし担ぎパスへ。三角絞めを凌ぎ、ホーンバックルがパウンドを落そうとするが、その腕を軸に態勢を入れかえようと、ウィードマンがガードワークで揺さぶりをかける。リバーサルを許さずホーンバックルが立ち上がると、ウィードマンも同時にスタンドに戻ったところでタイムアップを迎えた。

目まぐるしくポジションを入れかえた両者の攻防だが、ジャッジは三者とも29-28でウィードマンを支持し、ホーンバックルのトーナメント初戦敗退が決まった。空手出身、打撃系と見られたウィードマンは、投げや足関節を見せるなど、トータルファイター振りを披露し、アップセットを起こした。

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