【IT’S SHOWTIME】ディンダーがベラーニを返り討ちに
<70キロ契約/3分3R>
ウィリアム・ディンダー(オランダ)
Def.判定
ラシッド・ベラーニ(オランダ)
【写真】オランダキックらしい、攻めと防御が繰り返されるような展開になったが、ディンダーが押し切った(C)BEN PONTIER/EFN
2008年10月5日に開催された『TOUGH IS NOT ENOUGH』で戦い、その時はディンダーが判定勝ちを収めているオランダ中量級・中堅対決。今回はまず、左右のフックから左アッパーをディンダーが決めると、べラーニは左右のフックからローキックを放っていく。
ディンダーは、ジャブからローキック、さらにボディから顔面へフックを見せる。ならばと、フックの連打からヒザ蹴りを見舞うべラーニ。一進一退の攻防が続き、ベラーニがボディから左フックのコンビネーション、さらに右フックが決める。ここで棒立ちになるディンダーだが、左右のフックで反撃して、初回を終えた。
2R、左フックを決めるディンダーは、アッパーからフックでベラーニをいきなり追い込む。パンチからローキックと、ダメージを与えるディンダー。しかし、ベラーニも負けじとパンチをヒットさせ、ディンダーの動きが止まる。直後に、流れを失わないよう前へ出てローキックを決めるディンダーが、さらにアッパーを連続で打つ。
ベラーニのボディ攻撃に対し、ディンダーは左フック。続いて、コーナーに追い込んでフックをまとめるディンダー。ベラーニもフックを打つが、逆にディンダーのローキックで反撃を許す。続いてアッパー、フックで追い込むディンダー。ややディンダーが優勢のまま、2Rが終了した。
最終3R、ローキックでダメージが残っているベラーニに、ディンダーは、パンチから左ローキックを蹴り込む。と、ここでベラーニが連続で左右のパンチを決め、会場が盛り上がる。それでも決して後退しないディンダーが、パンチからローキック、右フックを命中させると、ベラーニが崩れ落ちそうになる。
加えてローキックで追い込むディンダー。コーナーを背に、フラフラになるベラーニ。ここで倒し切りたいディンダーだったが、最後の詰めが甘くKOには至らなかった。それでも終始、攻勢だったディンダーが、ベラーニを返り討ちにした。