【Strikeforce】打撃で窮地のジャカレ、形勢覆す一本勝ち
■ストライクフォース世界ミドル級選手権試合/5分5R
[王者]ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)
Def.3R2分/リアネイキドチョーク
[挑戦者]ロビー・ローラー(米国)
低いカードで、小刻みに拳を上下するローラー。ガードを上げ、肩を揺らすジャカレ。まずはジャカレがミドルを放つが、空振りに。距離をとって戦いたいローラーがジャンピングニーを見せると、ジャカレはそのまま組みつき、ケージに押し込んでテイクダウンを奪う。
すぐさまパスに成功したジャカレ。ローラーの左手をとり、キムラを狙う。腕関節こそ逃れたローラーだが、抑えこまれた状態が続く。体を押し上げ、四つから立ち上がったローラーは、思い切りフックを振るうジャカレに、ジャンピングニーからフックをヒットさせる。
打撃戦でバランスを崩しがちなジャカレは、フックを逆に受けてテイクダウンを仕掛ける。しかし、パンチの連打を受けたジャカレは引き込むようにダウン。王者はクローズドガードをとり、ロックアップ状態になるも、これを解かれ、再びクローズドガードをとったジャカレにレフェリーがブレイクを命じる。
直後に左ミドルをヒットさせたローラー。ジャカレはアッパーをかいくぐりテイクダウンを狙ったところで、1Rが終了した。
2R、開始早々からテイクダウンを狙ったジャカレは、ローラーをケージに押し込んでダブルレッグでテイクダウンを奪う。尻もちをついたローラーは両足を挟まれ、ニアマウントを奪われるが、何とかハーフに戻す。
時間をかけてパスしたジャカレは、再びアームロック狙いから上四方へ。腕を取れなくとも、サイドをキープし、細かいパンチを落していく。下になっても、ワキは許さないローラーも、立ち上がる機会をうかがうが、ジャカレのタイトなグラウンドコントロールに手を焼く。何とか隙間を作ったローラーだが、逆マウントのような形を取られる。鉄槌を落とされ、体を起こして逃げようとしたローラーにジャカレは腕十字を仕掛けた。
ここはローラーが回転し、難を逃れるが、再びサイドを奪われ、またも腕十字を仕掛けられる。反時計回りに動き、腕をジャカレの体と並行にし、エスケープに成功したローラーは、そのままトップをキープし、2Rを終える。
3R、首相撲からヒザを突き上げ、シングルを仕掛けたジャカレは、続く胴タックルからワキをくぐりバックに回り込む。その状態で足を払い、テイクダウンを奪ったジャカレは、ローラーが頭の向きを変え、亀の態勢になったところでバックに回り込む。
そのままリアネイキドチョークの態勢になったジャカレに、ローラーはすぐに観念してタップアウト。打撃では窮地に追い込まれた王者が、寝技の強さを改めて見せ付ける一本勝ちで防衛を果たした。