【UFN23】陸軍基地での試合は、当然肉弾戦
22日(土・現地時間)にテキサス州キリーン近郊フォートフッドでは、UFC Fight Night「Fight for the Troops」が行われる。
【写真】ショーン・シャーク戦では、打撃で圧倒しKO寸前に追い込んだが、テイクダウンで遅れをとり判定で敗れたエヴァン・ダナム。しかし、実力的には元王者を凌駕していたという見方もできる(C) GONGKAKUTOGI
第二次世界大戦の頃より、米国陸軍の一大拠点が置かれる、この地で開催される軍慰問大会。2006年12月のミラマー海兵隊航空基地、2009年12月のノースカロライナ州フェイエットビルのクラウン・コロシアム大会以来、3度目となる軍関係者&家族以外は基本オミットのイベント。
メインはケニー・フロリアンとエヴァン・ダナムのライト級戦が予定されていたが、ケン・フロの負傷によりメルビン・ギラードが代役出場することとなった。抜群のフィジカルを誇るギラードだが、そのフィジカルに頼りすぎ、動きがラフになることも多い。
対して、抜群の打撃の組み立てを持つダナム。ギラードはテイクダウンを得意とするが、そのまま寝かせることができるかどうかは疑問。その一方で、倒されても立つ術を持つダナムは、倒れる+立ち上がるを続けば、気力・体力ともに削られ、打撃の組み立ても崩れることも考えられるが、果たして……。陸軍基地で行われるだけに、肉弾相打つ一戦となること間違いなし――とは限らない、距離感が大切となる。
また、ヘビー級マッチも2試合組まれている同大会だが、軽量級に注目のカードが集まっている。TVラインナップに入っていない試合のなかで、マイク・ブラウンの出場には驚くばかりだ。1日のUFC125でディエゴ・ヌネスに判定負けを喫したばかりのブラウンが、ハニ・ヤヒーラと対戦する。ダメージがないからこその出場ではあるが、やはりコンディションの方は不安が残る。
同じくプレリミナリーのライト級でヴィラミー・シケリムが、オクタゴン初出場を果たす一番にも注目だ。修斗世界ウェルター級(※70キロ)を返上し、8月に一度は決まったデビュー戦を負傷で棒に振り、今回の初陣を迎えることとなった。現在11連勝中だが、まずはウェイロン・ローをクリアし、世界のトップと対峙したとき、その真価が問われることになる。
■Fight for the Troops対戦予定カード
<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
メルビン・ギラード(米国)
<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
ティム・ヘイグ(カナダ)
<フェザー級/5分3R>
マーク・ホーミニック(カナダ)
ジョージ・ループ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
パット・ベリー(米国)
ジョーイ・ベルトラン(米国)
<ライト級/5分3R>
マット・ワイマン(米国)
コール・ミラー(米国)
<ライト級/5分3R>
コディ・マッケンジー(米国)
イーブス・エドワーズ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ダマルケス・ジョンソン(米国)
マイク・ガイモン(米国)
<フェザー級/5分3R>
マイク・ブラウン(米国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ウェイロン・ロー(米国)
ヴィラミー・シケリム(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
チャーリー・ブレネマン(米国)
アミウカウ・アウベス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ウィル・カンプサーノ(メキシコ)
クリス・カリアソ(米国)