【Challengers】7週間で3勝目も、OSPは決め手欠く
<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、30-27)
アボンゴ・ハンフリー(米国)
【写真】GSPとは違った意味で、試合を決めきれなかったOSP。GSPのような完成度には、まだほど遠いがフィジカルの強さは抜群だ(C)ESTHER LIN/STRIKEFORCE
卓越したフィジカルを見せつけ、連戦に応じるサンプレーはGSPにならいOSPと呼ばれるほど認知度をあげる。
ハンフリーの突進に左を伸ばし、左ミドルを蹴り込んだOSP。その勢いに押されたように引き込んだハンフリーに対し、パス狙いから左パウンドを落す。
バックを伺いつつパスガードに成功したOSPだが、マウント狙いをつかれシングルからリバーサルを許す。そのまま仕掛けた三角絞めを逃げられたOSPは、ハンフリーのタイトなヒザ十字を潰し、マウントへ。馬乗り状態を嫌がり、背中を見せたハンフリーのワキを差し、顔面に思い切りパウンドを落すOSPが、そのまま肩固めへ。残り30秒を切り、懸命にこらえるハンフリーはエスケープこそなったが、マウントを許したまま初回を終えた。
2R、サウスポーの構えから左ハイを見せたOSP。真正面から組みついてくるハンフリーに左右のパンチを打ち込み、トップを奪う。ケージにハンフリーを押し込み、場内のOSPコールを受けるが、ここはブレイクに。スタンドに戻ると、ハンフリーの強引なフックで姿勢を見出し、首相撲からヒザを受けたOSPだが、逆に左を伸ばし、ヒザを突き上げてテイクダウンへ。
顔面に真っ赤に染めたハンフリーに、細かいボディ、クローズドが解かれると背中を伸ばし鉄槌を落す。OSPはハーフからパウンドを落すが、ここもレフェリーがブレイク。スタンドへ戻ると、右を振って前に出るハンフリーにヒザを2発見せたOSPだが、ハンフリーの右の勢いに負けてパンチを打ち込まれる。打撃戦を嫌がり、テイクダウンを狙ったOSPはハンフリーが簡単にギロチン習いから引き込んだため、最大のピンチを脱し、最終ラウンドに挑む。
2R終盤の勢いそのまま飛び込んできたハンフリーにヒザを突き上げ、OSPはテイクダウン。クローズドを取られると、胸をつけてケージにハンフリーを押し込むしか手のないOSPは、ここでもブレイクを宣告される。
スタンドに戻ると、明らかにガードが落ちたOSPにハンフリーがハイを見せるが、胸までしか足が上がらない。OSPはテイクダウン狙い一辺倒になるも、ハンフリーはレスリングで対抗できず、ギロチンで首を抱える動作を繰り返す。首を抱えられたまま、パスを仕掛けたOSPは首を引き抜くと同時に、足を戻される。
レフェリーはここでブレイクを命じ、試合は残り1分を切ってスタンドへ。ハンフリーのハイに対し、OSPは足払いでテイクダウンを奪う。最後の10秒となり、思い切り左のパウンドを伸ばしたOSPだったが、タイムアップに。フルマークの判定勝ちを手にしたOSP、7週間で3勝目を挙げた試合は、決め手に欠けたパフォーマンスだったことは否定できない。