【IT’S SHOWTIME】フェルホーフェン、代役に何もさせず
<ヘビー級/3分3R>
リコ・フェルホーフェン(オランダ)
Def.判定5-0
フランシスコ・ムニョス(スペイン)
【写真】一方的な展開だったからこそ、最後はKOという結果が欲しいフェルホーフェンだ(C) BEN POINTER/EFN
ヘビー級新鋭同士の顔合わせ。196センチのリコ・フェルホーフェンは、ピーター・アーツ二世と呼ばれる逸材で、今、急成長を遂げている。一方のフランシスコ・ムニョスは、クリス・ノウルスの代役で急遽、大会前日に出場が決まった選手。チャクリキジムに所属する195センチの長身ファイターだ。
1R、フェルホーフェンは左ローキック。そして、右ストレートを伸ばす。ムニョスは、ローキックを返す。フェルホーフェンは、右ハイキックから左右のフックで追い込む。ヒザ蹴りで応戦するムニョス。フェルホーフェンは、圧力をかけてパンチを放つ。
ムニョスは、下がりながらローキック。フェルホーフェンは、左右のフック、ボディフックとコンビネーションが冴える。右フックからヒザ蹴りにつなげるフェルホーフェン。ここでラウンドが終了。ムニョスは、いいところなく攻め続けられた。
2R、左ハイキックを放つムニョス。だが、フェルホーフェンの左右のフックを打たれ、下がってしまう。フェルホーフェンは、パンチ連打からヒザ蹴り。ムニョスはボディへストレートを返すのが精一杯。フェルホーフェンは、左ハイキック。さらに右ローキックのダブルで転倒させる。右フックで遅いかかるフェルホーフェン。右ハイキックとボディへのフックがいい。ここもフェルホーフェンのラウンドだ。
3R、前へ出るフェルホーフェン。右フックでKOを狙う。ムニョスは、ロープを背にヒザ蹴り。フェルホーフェンは、構わず前へ出てパンチ打っていく。やや強引に打っていくので、クリーンヒットにならないところは若さなのか。それにしてもムニョスは、ディフェンシブだ。フェルホーフェンは、ガードを固めるムニョスにパンチのラッシュを仕掛けるが、あと一歩が足りない。ここで試合終了。判定は、文句なしでフェルホーフェン。KOには至らなかった。
判定勝ちを抑えたフェルホーフェンは、「試合を受けてくれたムニョスに感謝している」と語り、敗者ムニョスは「僕はファイターだ。どんな状況でも戦う。リベンジ戦を求める」と話した。