【IT’S SHOWTIME】77キロ挑戦権を懸けグローエンハート
18日(土・現地時間)、アムステルダムのザ・サンドで行われるFIGHT CLUB PRESENTS IT’S SHOWTIME XMAS EDITION。イッツショータイム世界77キロMAX王座を懸けて、ロシネ・オズグニ×オーテム・レヴィンの一戦が行われるが、アンダーカードでは早くも次期挑戦者決定戦的な77キロの一戦、ハリッド・ボウディフ×マルセル・グローエンハート戦が組まれている。
【写真】柔軟かつ力強い筋肉の持ち主。アーネスト・ホースト、タイロン・スポーン、アリスター・オーフレイムらと同じスリナム系ファイターらしく、テクニカルかつ躍動感あるファイトが信条のマルセル・グローエンハート (C) BUS UTERWIJK
グローエンハートは、アーネスト・ホーストと同じスリナム出身のファイター。バダ・ハリ、メルビン・マヌーフ擁するマイクス・ジムを代表する中量級ファイターでサイドを刈り上げ、頭頂部の髪を束ねた独特のヘアースタイルが特徴だ。跳躍力に優れており、ツボにはまった攻撃力は迫力がある。
対するボウディフは、昨年1月に行なわれた『Beast of the East』のトーナメントに出場した。一回戦でホセ・ルイス、準決勝でデイブ・ヴァンデ・プロエグ、そして決勝では強豪アルビアール・リマを下して優勝を飾っている。つねに前へ出ていくスタイルで、パンチ連打からのヒザ蹴りを得意とするボウディフ。自分のペースに持っていけば、強さを発揮するといっていい。打ち合いになれば、面白い場面が見られそうだ。
イッツショータイムの神階級=70キロマッチは、新鋭のモサブ・アムラーニ×モーチェ・カマル戦以外に、ウォーレン・スティーブルマンズ×ケネス・ファン・エスフェルデ戦がマッチアップされている。南アフリカ出身のウォーレン・スティーブルマンズは、08年に行なわれたK-1 MAX欧州大会で、リマ、クリス・ンギンビ、マルコ・ピケといった強豪を下して優勝している。
FINAL8でアンディ・サワーに判定負けを喫したものの、パンチ主体ながらキレのある蹴りや、テンカオを自在に使いこなすファイトで、専門家からも高い評価を得ていた。一方、ベルギーのケネス・ファン・エスフェルデは、ウィリアム・ディンダーと互角に戦い、神階級トップ集団の最後の方ないし、第2集団のトップの位置にある。
ローキックのディフェンスに課題はあるものの、蹴りとパンチのコンビネーションは強烈。マシンガン弾ように相手に突き刺さる攻撃が武器だ。実績ではウォーレンが上だが、エスフェルデの攻撃力は侮れない。互角の試合になりそうだ。
■FIGHT CLUB Presents IT’S SHOWTIME XMAS EDITION主な対戦カード
<IT’S SHOWTIME 世界77キロMAX選手権試合/3分5R>
ロシネ・オグズニ(オランダ)
オーテム・レヴィン(ロシア)
<70キロ/3分3R>
モハメッド・マカル(オランダ)
モサブ・アムラーニ(オランダ)
<ヘビー級/3分3R>
クリス・ノウルス(英国)
リコ・フェルホーフェン(オランダ)
<77キロ/3分3R>
マルセル・グローエンハート(オランダ)
ハリッド・ボウディフ(オランダ)
<70キロ/3分3R>
ケネス・ファン・エスフェルデ(ベルギー)
ウォーレン・スティーブルマンズ(南アフリカ)
<ヘビー級/3分3R>
フレディ・ケマイヨ(フランス)
アンデウソン・シウバ(ブラジル)