【GLORY】ジュカォン、修斗世界ミドル級王者を制す
■MMAワールドシリーズ1回戦/5分3R
ホアン・ジュカォン・カルネイロ(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ルイス・ベイサォン(ブラジル)
【写真】リングでは組みついても、コーナーに詰まり、テイクダウン狙いの攻防は何度もブレイクが掛かったが、ジュカォンがベイサォンを下し、ブラジリアン対決を制した(C)BAS UTERWIJK
JZ・カバウカンチとマルコ・パフンピーニャをセコンドにつけたATT所属のジュカォンに対し、修斗世界ミドル級王者、ノバウニォン所属ベイサォンの左ローで試合はスタートした。
飛び込んで組みついたジュカォンだが、コーナーにつまりブレイクが掛かる。飛び込んでパンチを見せたベイサォンは、続けてローを2発放っていく。右アッパーから組みついてテイクダウンを狙うジュカォンは両脇を差すと、ここでもコーナーから組んだままロープに沿って移動する形となり、レフェリーがブレイクを命じた。
残り30秒でついにテイクダウンに成功したジュカォン。ベイサォンはその右手首を掴みパウンド許さないばかりか、三角絞めを仕掛け、初回が終わる。
2R、ベイサォンは右ハイ、左ローを見せる。左ジャブから右を伸ばしたジュカォンが組みつきにいったところで、ベイサォンがヒザを突き上げる。
右ローが走るベイサォン、ジュカォンのテイクダウン狙いはここでもブレイクとなる。続けてシングルを狙ったジュカォンに左ローを決めたペイサォンは、オーソドックスからサウスポーとスイッチして構える。
シングルレッグでテイクダウンを奪いにかかったジュカォンだが、ベイサォンがリバーサルに成功する。今度はジュカォンが三角を狙うが、2Rはここでタイムアップに。
3R開始早々、レフェリーがジュカォンの汗をタオルで拭き取る。ローを連打するジュカォンは、ベイサォンバックに回り込み、両足をフックしバックグラブの態勢を取る。トップに戻ったジュカォン。ドントムーブからリング中央で試合が再開すると、ベイサォンが立ち上がることに成功した。
ベイサォンのテイクダウン狙いに、ギロチンを見せたジュカォンだが、ここで初めてテイクダウンを奪われる。残り2分、首を抱えたジュカォンだが、パスガードを許す。と、まるで無防備にジュカォンをスタンドへ戻らせたベイサォン。ジュカォンが組みつき、ブレイクが掛かるも、リング中央で再び組みついていく。
残り15秒を切り、ベイサォンが組みつくと、そのままコーナーでタイムアップのゴングを聞いた両者が勝利をアピールしたが、ジャッジの裁定はジュカォンに。勝者にはストライクフォース女子世界ウェルター級王者マルース・クーネンから勝利者トロフィーが贈られた。
「オランダで試合ができて光栄だ。打撃で最も世界で進んだ国だからね。打撃を指導してくれたアンドレ・マナートに感謝している。サンキュー・アムステルダム」と、ジュカォンはコメントを残してリングを下りた。