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【K-1 MAX】ナカハラ、寝技に成長の跡を見せ完勝

2010.10.04

Nakahara<76キロ契約/1R10分・2R5分>
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル)
Def.2R終了時/TKO
ムン・ジュンヒ(韓国)

【写真】やや慎重になったか、勝負を決められそうなときに、動きを抑えていたようなアンドリュース・ナカハラ。スタンドでの本領発揮を含め、今後に期待大だ (C) WORLDKICs

この日、組まれた唯一のMMAマッチ。フランシスコ・フィリオ、マルコ・バルボーザをセコンドに従えたナカハラ、日本の総合シーンでも活躍しているチェ・ドゥホがコーナーに陣取ったムンと対戦。

76キロの試合で、非常にスリムになったナカハラは、テイクダウンから引き込んだムンをスタンドで待ち、続くムンのテイクダウン狙いをアナコンダチョークで迎え撃つ。膝立ちの状態まで戻ったムンを、後方回転で投げ、絞め続けるナカハラだが、ここはムンが立ち上がって首を引き抜くことに成功する。


打撃戦は避けたいムン、テイクダウン狙いからジャンピングガードを仕掛けるも、ナカハラはコーナー際、スラムで叩きつけ、ボトムロープから頭がはみ出したムンの顔面にパウンドを落す。レフェリーがブレイクを掛け、試合はスタンドで再開すると、ムンの引き込みに対しパウンドを落すが、亀の態勢から立ち上がることを許してしまう。

スタンドに戻ったムンは、再びテイクダウン狙いから引き込み、足関節を狙う。体を反転させ、しっかりと対処したナカハラは肩固めからサイドへ、パウンドを落してスタンドに戻る。ナカハラのパンチの連打を嫌い、テイクダウンを狙ったムンに再びアナコンダを狙ったナカハラは、後方に倒れた際に首を引き抜かれると、三角を仕掛けていく。

頭を引き抜いたムンがヒールを仕掛けるが、ヒザの締りが甘く平然と受け流したナカハラは、スタンドに戻ると、右ストレートやヒザ蹴りでムンを攻め込み初回を終えた。

2R開始早々、引き込みからヒールフックを見せたムンだが、ナカハラがアンクルで対抗すると、レフェリーは膠着とみなしブレイクを命じる。

再開後、再び引き込んだムンはまくりからトップを奪うと、そのままマウントを奪取。ブリッジで対抗したナカハラに対し、バックマウントになったムンは腕十字を狙うも、前方に振り落されてしまう。最大のチャンスを無にしたムン、その後もスタンドの展開を避け、引き込みから足関節を狙い続けたものの、極めきれずタイムアップに。

ジャッジの裁定はナカハラに。寝技の対処は十分だったナカハラ、エスケープ能力を身につけたからこそ、今後はスタンドで極真魂の発揮に期待したい。

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