【Shark Fights13】熱戦メインはプラングレーが逃げ切る
<ライトヘビー級/5分3R>
トレバー・プラングレー(南アフリカ)
Def.3R終了/判定2-1(29-28、29-28、28-29)
キース・ジャーディン(米国)
【写真】大物ジャーディンを破ったプラングレー。ジャーディンはUFC時代から数えて5連敗と苦しい戦いが続いている (C) KEITH MILLS
左を振るうプラングレーに、ジャーディンの右ローがクリーンヒットし、試合がスタート。組みつこうとしたジャーディンの顎先をプラングレーのヒザがかすめる。意外にもテイクダウン狙いを選択したジャーディンだったが、プラングレーは細かいボディを連打し、続いてヒザを突き上げると、ジャーディンが一瞬、ダメージで棒立ちになる。
組みついて息を整えようとしたジャーディンだが、ダメージは大きく、そのまま前方に姿勢を崩す。トップからパウンドを落とそうとしたプレングレー。ジャーディンは腕十字を見せるが、時間を掛けて腕を引き抜いたプラングレーは、サイドを奪い、右エルボーをカットしたジャーディンの左目尻に落としていく。
ガードに戻したジャーディンの傷口をじっくりと狙うプラングレーだが、ジャーディンは足関節から立ち上がることに成功する。劣勢ながら引き出しの多さを見せるジャーディンは、肩で息をしながらなんとか初回を乗りきった。
2R、右を出しながら前に出るジャーディン、じっくりと迎え撃つプラングレーは右を返していく。プレングレーの返しがきつく、なかなか距離を詰めることができないジャーディンは、右へ回りながら、攻め時を探る。前に出たジャーディンに対し、プラングレーのアッパー、左右のフックが炸裂し、ジャーディンが尻もちをつく。プラングレーは深追いせずに、カウンターファイターのジャーディンを、前に出てくるように追い込んでいく。
ジャーディンは組みついてシングルレッグから戦局を打開しようとするも、プラングレーの腰は重く攻略の手口を見つけることができないまま、試合は最終ラウンドへ。余裕を持って攻めを見てくるプラングレーに対し、ローを軸に攻めようとするジャーディン。飛び込んで右ストレートを見せるが、どうしても攻撃が単発に終わってしまう。
ワンツーを放ってなお、最後の一発はプラングレーの攻撃という展開が続くなか、最終ラウンドもハーフタイムを折り返す。打ち終わりはプラングレーというペースに変化を与えらないまま、時間だけが過ぎていくジャーディン。残り1分を切り、ようやくジャーディンの右がプラングレーを捉え始めた。組みつこうとするプラングレーにヒザを突き上げ、さらに右を打ち込むジャーディン。体の軸をなくした、ブラングレーのパンチは流れる。
しかし、ジャーディンが首相撲からヒザを再度見舞い、さらにパンチで追い込もうとしたところでタイムップ。反撃をようやく見せることができたジャーディンだったが、ジャッジ一人の支持を得たものの1-2のスプリットで敗れた。