【BFC25】ムエタイ女戦士フラウスト、フィジカルで完勝
<女子115ポンドトーナメント準々決勝/5分3R>
ゾイラ・フラウスト(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、30-27)
ジェシカ・ペネ(米国)
【写真】打撃は二つ、しかしケージ際での体捌きなど女子選手には珍しくムエタイ・グラップリングを多用するファイトは、準決勝以降も楽しみだ(C) BFC
ペネをケージ中央に、その周囲を回りながら距離を測るフラウスト。組みつきに来たペネに首相撲からヒザを放つも、しっかりと胸を合わせされてしまう。ケージを背にして、脇を差し返えしたフラウストは、足を掴まれないよう差し上げ、態勢を入れ替える。
頭を押し付け、ヒザを放つフラウストに対し、ペネは首投げを試みる。この投げを耐え、距離を取ったフラウストは再び組みにきたペネに強烈な左を打ち込む。何とか組みついたペネをパワーで押し返し、さらにムエタイ流の体捌きで振り回して打撃戦の距離と取り返す。
フラウストは、距離を詰めながらスーパーウーマンパンチ、さらにハイキックを見せる。ローに右を合わせて、組みついてペネにパンチを放ちながらヒザを狙ったが、引き込んだペネが足関節狙いをエスケープしたところで、初回が終了。
2R、フラウストのローにペネがパンチを合わせる。なかなか前に出られなくなったペネ、フラウストの蹴りも距離が遠い。左フックから組むついたペネ、フラウストは態勢を入れ替えるも、ペネも負け時とフラウストをケージに押し込んでいく。ケージ際で態勢が何度か入れ替わる中、フラウストが自ら距離を取り打撃戦を挑む。
しかし、ペネはすぐに組み付き打撃戦を許さない。テイクダウンを一度でも取ることができれば、試合のリズムを変えることができるかもしれないが、フラウストのディフェンスは頑強だ。再び距離を取ったフラウストは、ペネを首相撲に捉えヒザを見舞っていく。ペネは引き込みから、潜りスイープを仕掛けるもパウンドを受けてしまったところで2Rが終わった。
最終回、ペネを振り回し逆にテイクダウンを奪うも、寝技をする気は当然ないフラウスト。ペネが立つのに任せて、再びムエタイ流の組み技から打撃を繰り出す。グラップリング勝負がしたいペネが、どれだけ組みついても、フラウストの圧を崩せない。残り試合タイムは1分、シングルレッグの態勢になったペネだったが、ここもフラウストに切り返されてしまう。
試合はそのまま大きな動きを見せずタイムアップに。ジャッジ3者ともフルマークをつけフラウストが勝利した。得意の打撃でなく、一階級から落としたフィジカルでテイクダウン狙いを潰し続けた判定勝ちだった。
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