【PWP】手数と勢いのマーチン、精度のオルチスを破る
■ミドル級/5分3R
テリー・マーチン(米国)
Def.3R終了/判定2-1(29-28、29-28、28-29)
ホルヘ・オルチス(メキシコ)
【写真】勢いはあるのだが、精度に欠けたテリー・マーチンのパンチ攻撃。ホルヘ・オルチスに判定勝ちを収めたが、メジャーで結果を残すにはもう一皮剥ける必要がある (C) KEITH MILLS
オルチスの右ローに右を合わせたマーチン。バランスを崩し後方に倒れたオルチスはガードを強いられる。ロープに詰められつつ、ハイガードから三角の機会を伺うオルチスはエルボーを見せる。トップからエルボーを逆に落としたマーチンは、オルチスを担ぎパスへ。向かい合い、組みついたオルチスだが、ここでレフェリーがブレイクを命じる。
豪快なフックを振るい前進するマーチンは、組みつかれてもヒザをボディに放っていく。逆にオルチスをコーナーに詰めるマーチンだが、エルボーを受けてしまう。距離ができても、単発のパンチから組みつくマーチンは、強烈な右をヒットさせてなお、ダブルレッグを仕掛ける。
ここでテイクダウンを奪ったマーチンは、ハーフから左のエルボーを落とし、さらにエルボーを2発オルチスの顔面に落とし、ラウンド終了のゴングを聞いた。2R、マーチンの左ボディフックに顔をしかめたオルチス。マーチンは左ボディを繰り返し、直後に組みつくという攻めを見せる。
再び左ボディから、組みつこうとしたマーチンの顔面にヒザを突き上げたオルチス。マーチンはダメージを誤魔化すようにダブルレッグに移行し。そのままテイクダウンを奪う。インサイドガードからのパウンドの回転数が徐々に速まるなか、マーチンのリードで試合は最終ラウンドを迎える。
互いのパンチが交錯する3R、オルチスの左ローがマーチンの急所を直撃し、試合が一時中断される。再開後、左を中心に前に出るマーチンにオルチスも左を返していく。マーチンの攻撃は勢いこそあるが、適格性に掛け、オルチスの左ストレートを顔面に受けるシーンも。そのオルチスのローに、右を合わせたマーチン。マーチンが左を空振りした直後に、逆に左をヒットさせたオルチスは攻め込みたいところで、パンチを被弾してしまう。
試合終了10秒前に、オルチスの右を受けバランスを崩したマーチンだが、手数で優ったまま試合を終えた。ジャッジの判断は、一人が29-28でオルチスを支持したが、残りの二人はマーチンを勝者とした。