【SMC】吉田秀彦も唖然、村田が33秒TKO負け
29日(日・現地時間)、韓国はソウルのジャンチュン体育館でスピリット・マーシャル・チャレンジ(SMC)「ALL IN」が開催された。
【写真】吉田道場の村田は、まさかの秒殺TKO負け。セコンドの吉田も唖然(C) GT KIM provided by GONG KAKUTOGI
2003年4月に第一回大会が開かれ、今回が実に17度目のイベントとなる同国の老舗プロモーションSMC。今大会には、現在の韓国MMAワールドで最高のラインナップが揃ったと前評判が高かったが、チュ・ムベが戦極での敗戦を受け、欠場。このほか、3試合ほどキャンセルとなり、全8試合のコンパクト興行となったが、地力をつけつつある同国総合格闘技界らしく、見ごたえ十分のイベントとなった。
メインではEXCに出場するなど、UFCのキム・ドンヒョンと並ぶインターナショナル・ファイターのイム・ジェソクが、連勝中で勢いのあるチャ・ジョンファンと対戦。スタンドでペースを握ったイムは、チャのテイクダウンを潰し、マウント奪取。パウンドを嫌がり背を向けたチャにスリーパーを極め、一本勝ち。スピリットMCミドル級王座防衛を果たし、同国ミドル級の頂点にあることをアピールした。
そのイムを下しているドリュー・フィケットやスティーブ・ブルーノに勝利しながらも、キャリア6勝11敗と大きく負け越しているランドン・ショーワルターと対戦したキム・ユンヨンは、立ってはヒザ蹴り、グラウンドでも三角絞めを極め掛けるなど、一方的な試合展開で判定勝ち。今後、イムのライバルとして台頭してきそうだ。
第7試合では、長年のライバル対決となったグォン・アソル×キム・ドヒョン戦が行われ、グォンのローブローに怒り心頭のキムが乱闘直前の騒ぎを起こし、両者にレッドカードが提示される荒れ模様となったが、大技狙いのキムに対し、要所でパンチをヒットさせたグォンに凱歌が上がった。
なお、日本からSMC無差別級GPを制するなどスピリットMCで4戦4勝の戦績を残す、吉田道場の村田龍一も参戦したが、キム・ジェソンにカウンターのフックでダウンを奪われ、そのままパウンドの連打で33秒TKO負けを喫している。