【UFC117】ブティッシュ勝利もスローな展開にブーイングが
■第3試合 ライトヘビー級/5分3R
ティム・ブティッシュ(米国)
Def.3R終了/判定
トッド・ブラウン(米国)
序盤から距離を計りつつ、打撃を繰り出す両者。ブティッシュが組みついてテイクダウンを仕掛けていく。一度は尻持ちをついたブラウンが、一瞬の隙をつき立ち上がるが、ボティッシュは待っていましたとばかりにパンチ、そしてヒザで攻めていく。
2R、ブラウンが組みつくが、すぐに距離をとったブティッシュ。ならばとブラウンは遠い距離からアッパーを打ち込むが届かない。両者ともパンチを繰り出し、ブラウンの蹴り足をブティッシュが掴みテイクダウンを試みるなど、動きはあるのだが、スローモーションな展開に館内は緊張感が欠け、受け狙いの嬌声が飛ぶようになる。
大きな振りのフックを遠い距離から繰り出すブラウンだが、パンチはブティッシュの顔面を捉えることはなく、バックステップでかわされ続ける。一方、ブティッシュもヒザ蹴りを狙うが、高さが十分でなくボディすら捉えることができない。
熱が観客に伝わらない試合は最終ラウンドまでもつれ込み、組みついては離れるという展開にブーイングが飛ぶ。ブティッシュがブラウンからテイクダウンを奪ったシーンで、観客の集中力が戻ったものの、その後の動きがなく、再び場内はブーイングに支配される。
両者、スクランブルのなかから立ち上がるが、ブラウンのスーパーパンチは届かず、すぐに組みついていく。ここでも動きが少なくレフェリーがブレイク。残り30秒を切って、再びテイクダウンを奪ったブティッシュは、試合終了間際にパウンドを連打。結果、ジャッジは三者とも29-28でボティッシュを支持したが、余りにも印象に残られない両者のパフォーマンスだった。