【ONE FF31】元キック世界バンタム級王者ラマザノフが登場、鈴木真治のONEデビュー戦は次週に延期
【写真】元王者ラマザノフが3戦連続でのONE FF参戦。ONE立ち技の中心はルンピニースタジアムになりつつある。(C)ONE
1日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 31の主要対戦カードが発表された。今大会のメインイベントでは元ONEキックボクシング世界バンタム級王者アラヴァディ・ラマザノフがアレッサンドロ・サーラと対戦する。
Text by Takumi Nakamura
ラマザノフはアマチュア時代にIFMAの世界選手権で優勝し、2018年10月にONE初参戦。ルンピニースタジアムの2階級王者で、のちにONEでもムエタイルールで世界フェザー級王者になるペットモラコット・ペッティンディーと対戦すると、3Rにスピニングバックフィストでほぼダウンと言える場面を作り、判定勝利でONEデビューを果たした。
2019年12月に中国のジャン・チェンロンとONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦で対戦し、3Rに右ストレートでダウンを奪う判定勝利で同王座に就いた。2021年1月にカピタン・ペッティンディーに敗れて王座を明け渡すが、カピタンには2022年9月にリベンジを果たしている。2023年1月、記念すべきONE Friday Fightsの第1回大会でノンオー・ガイヤーンハーダオの持つONEムエタイ世界バンタム級王座にも挑戦した。
このノンオー戦、3月のONE Friday Fights 8でマブルド・ツピエフに敗れて連敗中のラマザノフではあるが、キック・ムエタイルールにおいてONEバンタム級のトップファイターであることには違いない。
対戦相手のサーラはタイ在住のイタリア人ファイターで、ロッタンと同じジットムアンノンに所属。ONE初参戦となった今年2月のONE Friday Fights 4ではKO負けしており、ラマザノフ戦でONE初勝利を目指す。
元王者ラマザノフの参戦からも分かるように、ルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights&ONE Fight Nightは非常にマッチメイクが充実してきている。
4月以降の大会だけでもノンオー×ジョナサン・ハガティ(ONE Fight Night 9)、サムエー・ガイヤーンハーダオ×プラジャンチャイ・PK・センチャイ(ONE Friday Fights 22)、チンギス・アラゾフ×マラット・グレゴリアン(ONE Fight Night 13)といったビッグマッチが幾つも実現。
武尊との対戦が期待されるロッタンとスーパーレック・キアトモー9の一戦もONE Friday Fights 34で組まれ、ONE Fight Night 15ではキック・ムエタイで3大タイトルマッチが行われる。今後ONEの立ち技部門の中心はルンピニースタジアムになりつつあると言っていいだろう。
なお今大会ではROAD TO ONE JAPAN スーパーライト級ムエタイ日本トーナメント優勝の鈴木真治のONEデビュー戦が組まれていたが、対戦相手のサンシリ・PK・センチャイが負傷欠場。鈴木は次週9月8日ONE Friday Fights 32でスーブラック・トー・プラン49と対戦する。
■ONE Friday Fights 31対戦カード
<ムエタイ バンタム級(※65.8キロ)/3分3R>
アラヴァディ・ラマザノフ(ロシア)
アレッサンドロ・サーラ(イタリア)
<キックボクシング ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
フォー・シャオロン(中国)
ルカ・チェケッティ(イタリア)
<ムエタイ112ポンド契約/3分3R>
ノンアム・フェアテックス(タイ)
フランシスカ・ベラ(チリ)
<MMAバンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
イヴァン・パルシコフ(ロシア)
アシリディン・エシャンクロフ(ウズベキスタン)
<MMA176ポンド契約/3分3R>
クルバナリ・イサベコフ(ロシア)
アブドゥカジール・アブドゥリソフ(ウズベキスタン)