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【BFC23 】シュレメンコ、過信のベイカーにボディ一閃

2010.06.25

Shlemenko■ミドル級トーナメント決勝戦/5分3R
アレクサンダー・シュレメンコ(ロシア)
Def.1R2分45秒/TKO
ブライアン・ベイカー(米国)

【写真】初戦、準決勝よりずっと動きの良かったアレクサンダー・シュレメンコ。ヘクター・ロンバードが打撃勝負に出ると、面白い試合になりそうだ (C) KEITH MILLS

準決勝はヒザの負傷でTKO負け(術後、6~8カ月のリハビリが必要)したジャレット・ヒースに関し、「ロシアなら戦い続ける」と言い放ったシュレメンコ。決勝戦へ向け、「このトーナメントに出場している誰よりも、勝利が必要なのが俺だ。俺は犯罪者になるか、スポーツマンになるか選ばないといけないという状況で、スポーツマンになることを選択したんだから」という決意を語る。

「シュレメンコのMMAの試合から、何も思うものはない」と自信をうかがわせるベイカーだが、試合開始直後にいきなり左を受けて距離を取る。シュレメンコが後ろ回し蹴りを放った際に組みついたベイカーだが、自ら距離を取ってパンチを放つなど、打撃戦を厭わない。シュレメンコは左ミドルをキャッチし、フックを叩きこむと、遠い距離からはバックハンドブロー、サイドキックを多用する。


強烈なローを叩き込んだベイカーだが、直後にシュレメンコのフックを受ける。左ボディフックを効かせたシュレメンコは、それでも突進してくるベイカーに右を叩きこむと、ダメージを誤魔化すようにテイクダウンを狙ったベイカーだったが、頭を抑えられ重いパンチを受けると、たまらずガードの態勢に。

動き&反応が極端に遅くなったベイカーは、シュレメンコのパウンドを防御することができず、幾度となく顔面を打ち抜かれる。と、レフェリーが試合をストップ。シュレメンコが大一番で、最高のパフォーマンスをみせ、本命ベイカーに完勝。ミドル級トーナメントを制した。

「MMAはストライカーが支配するようになる。ベラトールも同じだ。ベイカーはボディに全く意識がいっていなかった」と試合を冷静に振り返ったシュレメンコが、ヘクター・ロンバードの持つBFC世界ミドル級王座への挑戦権を手にした。

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