【TUF Nation Finale】初のNation優勝者はラブリーズに
<TUF Nationsウェルター級決勝/5分3R>
チャド・ラプリーズ(カナダ)
Def.2-1:30-27, 30-27, 28-29
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)
カナダのJr柔道界トップだったオバメルシエはサウスポーの構えから、左ストレートを伸ばす。さらに左ハイを見せたオバメルシエに対し、ラプリーズは右ローを2発返す。ローを繰り返すラプリーズとの距離を詰めることができないオバメルシエは、右カウンターを警戒しつつ右ジャブから組みつく。胸を合わせた状態で、投げが決まらなかったオバメルシエが距離を取り直すと、ラプリーズは振りの大きな右フックを見せる。
右ハイをブロックして右を振るうオバメルシエがテイクダウンを狙うも、ラプリーズが振りほどく。自分の形で組めないオバメルシエは左ミドルをヒットさせ、左を伸ばして、ラプリーズのワンツーからの前進を止める。ラプリーズも右ミドルを決めるなど、判断の難しいラウンドとなった。
2R、左から右を打ち込んだラプリーズ。オバメルシエも左を返し、右アッパーを狙う。互いにハイを蹴り合い、ラプリーズが右を伸ばすとオバメルシエが組みつく。腰をコントロールしたオバメルシエが、ついにテイクダウンに成功する。首を抱えてギロチンに出たオバメルシエだが、体を制しておらずラプリーズが前方回転から頭を抜いて立ち上がる。
ラプリーズの前蹴りにバランスを崩したオバメルシエが左ボディを放つが、強引な組みの攻防でスタミナをロスしたか。打撃のプレッシャーを増すラプリーズが、右フックをガードの上から打ち込む。オバメルシエは手数が減り、テイクダウンも狙わなくなっている。淡々とした打ち合いが続き、2Rも終了となった。
3R、思い切って前に出るとダブルレッグでドライブしたオバメルシエだが、ラプリーズが押し返す。オバメルシエは左ミドル2発から、ラプリーズが前に出てきたところで完璧なタイミングでダブルレッグを決める。蹴り上げから背中を見せるように立ち上がったラブリーズ。オバメルシエも追いかけてバックに回るが、ここは距離を取り直す。ミドルを繰り返すオバメルシエに対し、首相撲からヒザを突き上げたラプリーズも疲れが目立つ。
蹴り足を掴まれ、倒されたオバメルシエ。ラプリーズは寝技には行かず、スタンドで待ちうける。ワンツーから飛びヒザ、後回し蹴りと派手な技を連続するラプリーズが、残り5秒で連打をオバメルシエの顔面に決める。ここでタイムアップとなり、初代TUF Nationウェルター級王者の栄光は、ラプリーズの頭上に輝いた。