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【Interview】徳留一樹「根性はいざという時に使う」

Kazuki Tokudome

【写真】UFC2度目の勝利を目指し、決意も新たな徳留一樹 (C)MMAPLANET

3月1日(土・現地時間)、マカオのコタイ・アリーナで開催されたThe Ultimate Fighter China Finaleで、ナム・ウィチョルと激闘を繰り広げた徳留一樹インタビュー後編。

ナム・ウィチョル戦を振り返り、改めてファイト・オブ・ザ・ナイトよりも綺麗な勝利を欲していることを徳留は口にした。

<徳留一樹インタビューPart01はコチラから>

──個人的にエキサイティングな試合を提供するために打ち合うことは絶対に奨励はできないと思っています。ただし、打ち合う必要があるのが格闘技。勝つために打ち合いは、必要不可欠です。勿論、選手が負傷をするのは見たくないですが、打ち合って生き残り、2Rに反撃できたので、守れないなら打つべきですよね。

「2Rはすぐにテイクダウンを狙うつもりではなかったのですが、ナム・ウィチョル選手も1Rが終わって疲れたのか、動きが止まっていたんです。動きが遅くなったので、スムーズには入れました。テイクダウンから寝技、バックのキープはずっと練習でやってきた成果が出ました。あのテイクダウンは、自然と出ました」

──完全に試合を盛り返し、1Rが例え10-8がついたとしても3Rに逆転できる可能性を残した2Rになりました。

「ナム・ウィチョル選手は3Rのために体力を温存しているんじゃないかという思いもありました。彼と戦った久米(鷹介)選手や試合を見ていた日沖(発)さんが、『ナム・ウィチョルは2割の力から一気に10割の力を出す。ずっと6割で戦っている選手じゃないので、そこを忘れないで戦ってほしい』と言ってくれていたんです。それが頭にあったので、2Rも手で口をふさいで息をさせないようにとか、細かいこともやっていました。だから、3Rなんですよね……」

──3Rを迎える時点で、19-19のイーブン、それとも18-19で負けているのか。ラウンドを取るのか、仕留めるのかどちらのつもりでした?

「仕留めないといけないと思っていました。セコンドの館長(塩田GOZO歩)と金原(正徳)さんも、『お前、行かないと良くてもドローだ』って言っていましたし。だから、最初にハイキックを見せて、攻める気持ちで戦いました。ただし、自分では攻めたつもりだったんですけど、要所要所で無理に行ったりして。良いタイミングで仕掛ければ、テイクダウンを取れたという風にも言われました。

それなのに強引に仕掛けてしまって……。自分は必死だったので、取れると思って攻めたのですが、ああいうところは改善していかないとダメですね。不利な態勢から無理矢理攻めるのではなく、自分が有利な態勢をちゃんと取るという部分を突き詰めていかないと」

──UFCデビュー戦の相手、同じアジアのナム・ウィチョルに敗れたという事実はどのように捉えていますか。ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得していないと、非常に立ち場が危うくなる敗北でした。

「その通りですね。ボーナスを貰ってもリリースされる時はされるので。ただ、自分を出し切った結果なので、そこはどうなっても受け止めるつもりでした。その後、契約更新は無事にできたので良かったです。あの試合でも評価してくれて、自分の打撃が向上しているって言ってもらえました。その部分でこれからも勝負していきたいです」

──ただし、根性ファイトは見ている方としては、もうこりごりです(笑)。

「理想としては、自分の前の試合でナム・ファンに勝った、ヴァウアン・リーのような戦い方ですね。ナムに何もさせない。あんな試合ができれば最高です。根性はいざとなった時に使う、そんな風になりたいです。目指すところは一番なので、ああいう綺麗な戦いが必要です。こないだの2Rのような試合を初回にしないといけない。ファイト・オブ・ザ・ナイトよりも、勝利が欲しいです」

──選手の理想とする一方的な展開ではファイト・オブ・ザ・ナイトはもらえなくなります。

「ファイト・オブ・ザ・ナイトを貰う試合はお互いがボロボロになりますからね。やっぱり、ファイト・オブ・ザ・ナイトより綺麗にクリーンに勝ちたいです。今回の試合は、試合だけでなく、名古屋で出稽古したり、本当に良い経験になりました。次がいつになるのかまだ分からないですが、やって来たことは間違っていないと思っています。

3試合戦って、自分の四つ組みの力とグラップリングは通じなくはないと感じているので、あとは打撃を伸ばしたいです。当てるというよりも、ガードの精度をもっとあげて良いのを貰わないようにしないと、トップには行けないです。頑張ります」

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