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【PXC43】VV Mei、不可解な判定負け。スプリットに泣く……

2014.03.30

<女子アトム級/5分3R>
ジナ・イニオン(フィリピン)
Def.2-1:30-27, 29-28, 28-29
VV Mei(日本)

右ストレートを伸ばすイニオン、さらに左ローから右ストレート、左フックを狙うがVV Meiが左へ回って距離を取る。直後に右ストレートを受けたVV Meiは、組んでケージにイニオンを押し込む。細かいヒザを腿に入れるVV Mei。さらに右ヒザをボディに入れるVV Meiは、大内刈りを仕掛け、やや強引なシングルレッグから腰に腕を回していく。イニオンも態勢を入れかえるも、すぐにVV Meiが体を入れ替えてケージに押し込み続ける。

小外刈りを切り返され、投げられたVV Meiがガードを取る。左のパンチを落すイニオンに腕十字を極めたVV Mei。イニオンのヒジが逆側に曲がるも、体をロールさせ起き上がると、スラムを2度繰り返す。VV Meiのヒザの締めがルーズになり、イニオンが腕を抜いてスタンドへ。レフェリーがVV Meiを立たせ、打撃戦から再開になったところで初回が終了した。

2R、左ミドルを入れたイリオン。VV Meiも左を繰り出すが、イ二オンが右を伸ばす。組みついたVV Meiをケージに投げ捨てるような破天荒な動きを見せたイ二オンは、一度は下になりマウントを許したが、ブリッジから起き上がり、首に腕を回しているVV Meiの顔面にパンチを連打する。起き上がり右腕を差し上げたVV Meiが、シングルレッグからテイクダウンに成功する。VV Meiはニーインザベリーへ、ブリッジで返し右手を差し上げたイニオンが殴られながら立ち上がる。引き続き、ケージにイ二オンを押し込むVV Mei。ヒザをボディに受けるイニオンは、左のオーバーフックから投げを狙う。ここでもバランスを保ったVV Meiは細かいヒザを続ける。

残り2分、左を差し返したイニオンは時間を掛けて態勢を作り、反り投げのように後方に倒れ込みながらトップへ。VV Meiの立ち上がり際にパンチを集中させたイニオン。ヒザをついた状態でパンチを受けたVV Meiは、距離を取り直すとパンチを出しながら組んでドライブして、再びイリオンをケージに押し込む。離れたイニオンはワンツーをヒット。イニオンの右にテイクダウンを合わせたVV Meiが、ケージに押し込んで2Rを戦い終えた。

最終回、左ジャブを見せ、右を振りながら組みついたVV Mei。いなされ、ヒザをついた状態で顔面にパンチを被弾する。向き合って逆に左を差し上げてイ二オンの姿勢を崩したVV Meiが、逆にパンチを連打する。押し込みながら右ヒザをボディにいれたVV Mei。イニオンは小手を巻いて内股。ヒザをついて背中をつけないVV Meiの顔に、ここでもパンチを見舞う。そのままシングルで組みついたVV Mei、ケージにイニオンを押し込む。

残り2分、向き合って距離を取り合う両者。イニオンの左ジャブのダブルから、右ストレートを受けたVV Meiは、直後にダブルレッグからシングルレッグへ移行してテイクダウンを奪う。インサイドガードから細かいパンチを落としたVV Meiが、トップをキープする。さらに左上腕を落すようにエルボーをも見せたVV Meiが、勢いをつけて右の拳を落していく。クローズドから、両手をホールドするイニオン。胸を蹴ってきたイニオンの足を捌いて、VV Meiが右にパスしながらパウンドを落したところ、試合はタイムアップ。

1Rの腕十字、3Rのテイクダウン+トップ、VV Meiが2Rは取ったと思われる試合――だったが、何とジャッジの裁定はスプリットでイニオンに。しかも1人は30-27でイニオンを支持、際の打撃を連続させることはあったが、2Rはともかくとして3Rのラウンドの行方を決定づけるほど、効果的だったとは到底思えない。理解に苦しむ、不可解な裁定といえる。

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