【Bellator113】ライトヘビー級統一戦は、右の拳と距離が鍵
【写真】2012年7月20日に戦った時は、ベグがニュートンを2-1の判定で下している。どちらも右を主武器に戦っていた(C)KEITH MILLS
21日(金・同)にカンザス州ムルバニのカンザス・スターアリーナでBellarto113が開催される。メインには正規王者アッティラ・ベグと、暫定王者エマニュエル・ニュートンが対戦するBellator世界ライトヘビー級王座統一戦が用意されている。
昨年2月に前王者クリスチャン・ムプンブを倒して、世界のベルトを巻いたベグだが、実にこの一戦が1年1カ月振りのファイトとなる。ベラトール最大のイベントとなった昨年11月のロングビーチ大会でニュートンの挑戦を受ける予定だったものの、肩の負傷で欠場。同大会でキング・モーに勝利したニュートンが暫定王者となった。
ヘッドギアをつけて、行われるケンポーカラテの世界大会を3度制したとされるベグは、2012年サマーシリーズ・ライトヘビー級Tでセルグ・ガレシック、今大会対戦するニュートン、そしてトラビス・ビューを破って優勝を果たした。スロヴァキアやチェコ、ハンガリーを経てポーランドのKSWで戦績を重ねてきたため、対戦相手のレベルは不明だが、29勝中KO勝ちが10試合、11試合が一本勝ちと高いフィニッシュ率を誇る。
サウスポーの構えながら右が非常に強い印象のベグ。そもそも技術動画や練習中のビデオ、さらにキック時代の映像を見てもオーソドックスで構えており、MMAで戦ううえで構えを修正した、右効きのサウスポーのようだ。ニュートンはキング・モーに2連勝したことで名前を挙げ、過去10試合の戦績は9勝1敗。その1敗こそ、ベグにスプリット判定負けを喫した一戦だ。鋭くパワーもある右の拳が主武器のニュートンは、腰を低くした構えから左ローなどで間合いを計り、相手の距離を潰すことにも長けている。よって、右の空振りの直後に左スピニングバックフィストでKOしたキング・モーとの初戦のような組み立ても見せることができる。
スイッチも見せるニュートン、ベグも今のようなサウスポー一本槍でなく、オーソに構えるようなことがあれば、一層距離の取り合いが興味深いものになる。いずれにせよ、KOパワーではベグの右がニュートンを上回るだけに、暫定王者としては如何に右を受けないで戦うかということが大切になってくる。2度目の顔合わせというところで、互いにがどのような対策を立ててくるのかも、気になるところだ。なお、この試合の勝者が、5月に行われるランペイジ・ジャクソン×キング・モーの勝者の挑戦を受けることになる。
■Bellator MMA 113 対戦カード
<Bellator世界ライトヘビー級王座統一戦/5分5R>
[王者]アッティラ・ベグ(スロヴァキア)
[暫定王者]エマニュエル・ニュートン(米国)
<シーズン10ライト級T準々決勝/5分3R>
デヴィッド・リッケルズ(米国)
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
<シーズン10ライト級T準々決勝/5分3R>
マーチン・ヘルド(ポーランド)
ホドリゴ・カバレイロ(ブラジル)
<シーズン10ライト級T準々決勝/5分3R>
ティム・ウェルチ(米国)
デレック・カンポス(米国)
<シーズン10ライト級T準々決勝/5分3R>
ブランドン・ガーツ(米国)
デレック・アンダーソン(米国)
<ライト級/5分3R>
マーシオ・ナバーロ(ブラジル)
ボビー・クーパー(米国)
<ライト級/5分3R>
ダニー・ベル(米国)
エリック・ワイズリー(米国)
<バンタム級/5分3R>
トーリー・ボッグェス(米国)
LC・デイビス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ブライアン・ロジャース(米国)
ギャリー・タプソア(米国)
<ヘビー級/5分3R>
モーリス・ジャクソン(米国)
ダニエル・ガルモア(米国)
<フェザー級/5分3R>
イスラエル・ジーロン(メキシコ)
コディ・カリーロ(米国)