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【Challengers】ボウリング、続行不能で後味悪い判定勝ち

■ウェルター級/5分3R
ロジャー・ボウリング(米国)
Def.3R3分32秒/テクニカルジャッジ
ボビー・ヴォルカー(米国)

【写真】右目の不調で続行不能に。テクニカルジャッジで判定勝ちとなったボウリングだが、ファンの大きなブーイングを浴びた (C) ESTHER LIN/Strikeforce

いきなりフルパワーで左右のフック、組みついて両差しからヴォルカーをテイクダウンしたボウリング。ヴォルカーはハーフガードで耐え、単発のパウンドを受けただけで立ち上がることに成功する。直後に左右のフック+右アッパーをヒットさせたボウリングは、ヴォルカーの足が止まると、さらに右ミドルを放っていく。組みついたボウリングは、差し合いを続け距離を取ると、今度は左のミドルをヒットさせた。


一回り小さな体格のボウリングだが、ボディ、アッパーと次から次へとパンチを打ち込んでいく。ヴォルカーも右をヒットさせ、ボディへヒザを突き上げたが、ボウリングはそのまま組みついてテイクダウン。寝技では攻めあぐねるが、トップを維持したまま5分間攻め続けた初回を終える。

2R、左目じりをカットしたヴォルカーが挽回を試み、ラウンド開始早々、距離を詰めてパンチを放っていくが、ボウリングは右から左フックを決める。尻持ちをつくように倒れたヴォルカーが、ハーフガードを取る。右足が抜けないボウリングは、そのままの状態でキムラアームロックを仕掛け、自ら立ち上がると座った状態のヴォルカーに思い切り、パンチを見舞った。

パンチを受けつつ立ち上がったヴォルカーは、再び左フックを受け、ケージまで後退すると、そのままテイクダウンを奪われる。ヴォルカーのスイープ狙いにもトップをキープしたボウリングはインサイドガードからボディ、顔面に細かいパンチを落とす。ヴォルカーは首を抱えて、ギロチンの態勢になるも、頭の後ろにケージがあり首が畳まれているため、力が伝わらない。

ブレイク後、左右のミドルを見せたボウリングに、ヴォルカーがパンチをヒットさせると、次の組み合いで初めてテイクダウンを奪う。組んだまま立ち上がったボウリングは、外掛けからヴォルカーをテイクダウンし、試合を優勢に進め最終ラウンドへ。

2R同様、フックで前進したヴォルカー。初めて打ち負けたボウリングはテイクダウンに失敗し、引き込むようにガードを取る。腕十字狙いから姿勢を返して立ち上がる。反対にヴォルカーをケージに詰めたボウリングだったが、序盤の2回のように簡単にテイクダウンを奪うことができない。

ブレイク後、右目の不調を訴えるボウリングにインターバルが与えられる。残り202秒でタイムが止まったまま、ドクターチャックを受けたボウリングは「グローブが当たった」と状況説明をするが、観客はブーイングを送る。

目を開け続けられないとアピールするボウリングに、ドクターのチェックが3分、4分と続く。すると、レフェリーがここで試合のストップを宣言、試合中断までのスコアが集計され、ジャッジ3者とも29-28で勝者はボウリングに。初めて劣勢になったところで、ケージ際に不慮のタッチで起こったアクシデント。試合続行不可能をアピールし続けたボウリングには、会場全体から大きなブーイングが降り注がれ、後味の悪い試合となってしまった。

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