【PXC42】グアムで汚名返上に挑む、中村K太郎&矢地祐介
【写真】海外2連勝と年末のポカを帳消しとしたい中村K太郎と、対戦相手は違っても前回の落とし前をつけたい矢地祐介 (C)MMAPLANET
28日(金・現地時間)にグアムのUOGフィールドハウスで開催されるPXC42。同大会には日本から中村K太郎、矢地祐介の2人が出場し、それぞれフランク・カマチョ、カイル・レジェスという地元勢と戦う。
K太郎の対戦相手カマチョは、北マリアナ諸島サイパン出身だが現在はピュアブレッド・グアム所属で、OFCに転出したハリス・サルミエントが持っていたライト級のベルトに一番近い位置にあるファイターだ。昨年8月には松本光史と対戦し、テイクダウンを防ぎ続けたうえでパンチからパウンドでTKO勝ちを奪っている。
カマチョはロコ系ファイターにありがちな荒い打撃戦中心の試合から、柔術、そしてケージレスリングを取り入れた北米スタイルの使い手といえよう。一方のK太郎は年末のDEEPで計量に失敗し、内容的には完勝も、結果はノーコンテストという大ポカから再起の一戦となる。
2006年にいち早くUFCに出場も、勝ち星を挙げることができずにリリースされ、その後は海外メジャーシーンへ出場がないK太郎だが、以後10勝2敗1NCという結果を残しており、活動停止したLFCでも勝利を挙げている。寝技でのバックチョークの強さに遜色ないボクシングの使い手K太郎は、MMAになるとどちらかに偏ったファイトが多かった。今は、そのつなぎのテイクダウンという部分で、四つ組み以外でも強さを見せるようになっており、寝技もポジション+パウンド、そして極めと個々の強さが融合されつつある。そんなK太郎にとって、グアム&PXC初戦はメジャー再挑戦への試金石となる――そんなカマチョ戦だ。
一方、これがPXC2戦目となる矢地は前回のトビー・ミセッチ戦でまさかのTKO負けを喫した後、VTJでリオン武を下し、再度グアムのケージに上がることとなった。国内では左ミドルとジャブで、対戦相手を突き放すことが可能だった矢地だが、ミセッチ戦では動きが単調になり、左ストレートを被弾した。自らのスタイルで殴り合い上等のカイル・レジェスに打撃戦を挑むのも良し、本来持つ総合力で戦うのも良し。いずれにせよ、打撃で完封を狙うにしても、巧みに組みの展開を用いたい。一発の強さは、ミセッチ戦で経験した矢地だけに、レジェス戦では慎重かつ大胆さが求められる。
■ PXC42 対戦カード
<PXCフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]キム・ジャンヨン(韓国)
[挑戦者]トビー・ミセッチ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ジョン・ユジン(韓国)
ケイリン・カーラン(ハワイ)
<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)
中村K太郎(日本)
<フェザー級/5分3R>
カイル・レジェス(グアム)
矢地祐介(日本)
<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ(グアム)
ジョシュ・ムーニャ(グアム)
<フライ級/5分3R>
マクレーン・アルフレッド(グアム)
ロマン・アルバレス(グアム)
<フライ級/5分3R>
ジェイ・テノリオ(グアム)
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)
<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ(グアム)
リッキー・キャンプ(グアム)