UFCデビュー戦劇勝!吉田善行、試合後インタビュー
現地時間5月24日(土)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランドで開催された、UFC84『ILL WILL』。第3試合には、初代ケージフォース・ウェルター級王者・吉田善行が登場、ジョン・コッペンハーバーを相手に、なんと1R56秒、アナコンダチョークによる秒殺劇で自身のUFCデビュー戦を飾った。
【写真】アナコンダチョークで、UFCデビュー戦を一本勝ちで終えた吉田善行 (C) ZUFFA
「誰がきてもという覚悟はあります」
Interview by Manabu Takashima
――素晴らしい勝利でした。
「はい。ありがとうございます」
――作戦通り、いや考えていた以上の完勝ではないでしょうか。
「そうですね、初めから上手くいきすぎましたね。まったくダメージもないですし」
――日本から初めて金網の経験をしっかりと積んでUFCに挑戦したのですが、その金網やヒジ打ちという部分が出る幕もない勝利となりました。
「はい、そうですね。でも、去年のケージフォースのトーナメントを経験して精神的にも成長していたので、あの経験があったからだと思います。菊地君よりは、強くはないだろうと思って戦っていました」
――米国でしかも、これだけの大きな会場で試合をするのは初めてですが、緊張はしませんでしたか。
「練習で会場に入ったときに、デカイなぁと思いました。ホテルにいたときは、凄く緊張していたんですけど、ケージの中に入ってからは、落ち着いて、回りも良く見えたんです」
――素晴らしい一本勝ちだったので、ベスト・サブミッション賞をもらえるかと思ったのですが、ホウジマール・トキーニョの腕十字に賞金をさらわれて行ってしまいました。
「それが、一番悔しいです。普通にチョークを極めてくれればよかったのに、あんな腕十字にスイッチして。悔しいです、ハイ」
――かなり頬がこけていて、それでも体重はリミットだったですし、体が大きくなったということですか。
「普段の体重を少し増やしたんです。それでも、減量もきつくなくできたんです」
――次に戦いたい相手はいますか。
「そうですね、あまりまだ強い人とはやりたくないですね」
――でも、今夜の勝ちっぷりだとトップ戦線からやや後退したカロ・パリシャン当たりと戦うということもあるかもしれないですね。
「そのあたりは、誰がきてもという覚悟はあります。誰とやってもいいように、しっかり準備はしていきます」
――ケージフォースの決勝で戦ったダン・ハーディ(結果は吉田の放ったローキックが、ハーディの急所に当たり続行不可能に。不可抗力ということで吉田の勝利となった)もUFCと契約をしました。ハーディがUFCで決着をと迫ってくればどうしますか。
「なんか、すぐにというよりは二人ともUFCで結果を残し、認められてから戦いたいです」