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【Pancrase326】KARENがトップからのヒジで藤野の顔面を切り裂きTKO勝ち。史上最年少チャンピオンに

【写真】アップセット、KARENGがパンクラス女子ストロー級の頂点に立った(C)NOBU YASUMURA

<ストロー級QOPC/5分5R>
KAREN(日本)
Def.4R3分18秒 by TKO
藤野恵実(日本)

サウスポーのKARENが右のサイドキック、藤野が様子を見ながら距離を取って回る。KARENは藤野の左足への関節蹴りを見せるが、藤野が一気に距離を詰めてKARENをケージに押し込む。相手をバンザイさせて、ボディロックに持ち込んだ藤野。KARENは藤野の右足に左カカトを叩きつける。KARENがケージ際を動くと、藤野のクラッチが切れた。

離れたKAREN、藤野のほうが距離を取る。飛び込む藤野、KARENは右サイドキックで迎え撃つが、藤野がまたもボディロックに捉える。そしてグラウンドに持ち込んだ藤野が、ハーフガードのKARENを抑え込みながらケージ際へ。下からオーバーフックで抱え込むKARENに対してパスを狙う。藤野が頭を入れていくと、KARENはその頭を抱えて立ち上がる。藤野はKARENをケージに押し込みながらパンチを叩き込む。KARENは離れて初回を終えた。

1Rはジャッジ3者とも藤野に10-9をつけた。

2R、ロングレンジを保つ藤野が飛び込みボディロックへ。再びKARENをケージに押し込み、左右に振っていく。KARENが腕を差し入れていくと藤野が離れた。KARENが距離を詰めて左ミドル、さらに右サイドキックで追い立てる。

藤野は近づいてきたKARENを捕まえてケージに押し込む。相手を振ってテイクダウンしたい藤野だが、KARENも耐える。相手を押し込みながらパンチで削る藤野。押し返すKARENに対して離れた藤野、KARENは左ヒザへの右サイドキックと左ローで藤野を追いかけるが、藤野もKARENを捕まえて再びケージに押し込んだ。右の拳を叩きつけながら離れた藤野へ、KARENは右サイドキックで攻め続けた。

このラウンドはジャッジ2名がKAREN、1名が藤野につけている。

3R、ここでも距離を取るのは藤野だ。KARENの右サイドキックに合わせて飛び込み、そのまま相手をケージに押し込む。しかしKARENも細かくパンチを打ち返しながら体勢を入れ替えた、藤野はボディロックで押し返して、KARENを押し込んでいく。倒せないとみるや離れた藤野、KARENは右のサイドキックと左ローで追いかけるが、そのKARENを藤野が捕まえるという展開が続く。押し込まれて嫌がる表情を見せるようになったKAREN、展開がなくレフェリーがブレイクをかけた。

KARENはオーソドックスにスイッチするも、すぐにサウスポーに戻して右サイドキック。藤野が飛び込んでくるとパンチを合わせる。さらに残り40秒で、パンチで攻め込んでいったKARENだったが、藤野がキャッチして相手をケージに押し込んだ。組まれながらヒジを狙うKAREN、ここで藤野のほうが右ヒジを繰り出していった。このラウンドはジャッジ3者とも藤野につけた。

4R、距離を詰めて細かくパンチを繰り出す藤野。これまでのラウンドよりもKARENとの距離を詰めている。KARENが右サイドキックで出てくるとパンチで応戦しながら組みつく藤野が、ここでもKARENをケージに押し込んだ。両腕を差し上げるのではなく、左腕を相手の頭の後ろに回して押し込む藤野に対し、KARENは左ヒジを狙う。

藤野はパンチを放ちながら自ら離れた。KARENは右サイドキック、さらに左ストレートを繰り出す。藤野は距離を詰めて右ストレートを当てた。明らかに距離を詰めてきている藤野、組みついてテイクダウンを狙ったが、KARENが上を取った、

KARENがハーフガードの藤野に右ヒジを落とす。このヒジで藤野の顔面を切り裂いた。起き上がる藤野のバックに回り、首に腕を回したKAREN。KARENがRNCで絞め上げ、藤野の動きが止まったところでレフェリーが試合をストップした。

KARENはデビューから5連勝、18歳4月と3週間──最年少でパンクラスのベルトを巻いた。


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