【BFC17】イマダ、目まぐるしい技術戦を十字で制す
■ライト級トーナメント準決勝/5分3R
トビー・イマダ(米国)
Def.2R3分7秒/腕十字
ケーリー・ヴェニアー(米国)
【写真】柔道流、そして常に一本を狙うスタイル。トビー・イマダはBFCの名勝負製造ファイターといえる (C) KEITH MILLS
サウスポーのヴァニアーがまず左ストレートから右を放つが、イマダはヘッドリスップでかわし距離を取る。前に出るヴァニアーは、右ロー、さらにテイクダウンを狙う。一度はスプロールでスタンドをキープしたイマダだったが、直後に引き込むようにガードを取る。すぐに距離を取ったイマダが立ち上がると、ヴァニアーの右ハイがその顔面をかすめる。
左ストレートから前に出るヴェニアーは、プレッシャーを与え試合を有利に進める。右オーバーフックからテイクダウンを狙ったイマダだが、一度は下になったヴァニアーがダブルレッグでトップを奪い返す。ヒザ十字からヒールを仕掛けたイマダ、ヴァニアーがロールして逃れたところで立ち上がる。
テイクダウンからそのままマウントを奪ったヴァニアーだったが、イマダはえびで足を一本戻し、ハーフから姿勢を入れ換え、シングルを仕掛けて立ち上がる。打撃戦でもヒザを見せるなど、反撃に移ったイマダに対し、ダブルレッグからバックに回ったヴァニアーは、豪快に弧を描くバックスローでイマダを投げ捨てる。
投げられたイマダは、そのままキムラアームロックの態勢に入り、向き上がって立ち上がる。そのイマダの顔面にヒザを突き上げたヴァニアーだが、アグレッシブな試合運びが仇となったか、動きが鈍くなる。足払い、首相撲を駆使し、ペースを掴もうとするイマダがヴァニアーのテイクダウン狙いをカットしたところで、1Rが終わった。
2R、イマダの右ハイは空を切り、ヴァニアーが左ミドルをヒットさせる。直後のテイクダウン狙いをギロチンで迎え撃ったイマダは、ヒザを突き上げ自ら距離を取る。右フックから左を伸ばしたイマダは、ローを受けながらも前進を続ける。打撃戦でも優勢に立ち始めたイマダは、右ローでヴァニアーの前進を阻み、手打ちの左ストレートはスウェイでかわす。
イマダはローと足払いの中間のような蹴り技を見せ、距離を詰めてパンチを繰り出す。ヴァニアーの右腕を固めながら、ヒザ蹴りを突き上げたイマダは、そのままカニばさみからヒザ十字へ。体を捩じり、尻を向けて逃げたヴァニアーが抱きつくようにダブルレッグでテイクダウンに成功する。イマダはアンダーフックで左脇を差し、さらシングルレッグでリバーサル、トップを取り返す。
そのままサイドを取ったイマダが、肩固めからニーイン。起き上がるようにシングルレッグを狙ったヴァニアーに対し、イマダは待っていましたとばかりに得意の腕十字を極め、目まぐるしいテクニカルな一戦にけりをつけた。