【BFC16】ミドル級トーナメント開幕、本命はベイカー!?
4月29日(木・現地時間)にミズーリ州カンザスシティにあるカンザスシティ・パワーズ&ライトディストリクトで行なわれるベラトールFC16。フェザー、ライト、ウェルター級に次いでミドル級トーナメントが開幕し、1回戦4試合が一気に組まれている。
【写真】ミドル級トーナメントで本命視されるブライアン・ベイカー。派手さには欠けるが、堅実なファイトが信条の実力者だ (C) MMAPLANET
王者ヘクター・ロンバードへの挑戦権を賭けて行なわれる8人制トーナメントだが、シーズン1準優勝のジェレット・ヒースを押しのけ、本命はブライアン・ベイカーを推したい。キャリア12戦11勝1敗、ズッファ体制WECで2勝1敗という戦績を残しており、1敗はあのチェール・ソネンが相手で、判定までもつれ込んだ結果の黒星だ。
WEC時代には、今回のトーナメントに出場するエリック・シャンバリにも勝利しており、岡見勇信が倒すのに3Rが必要だったローリー・シンガーを1R・TKOで下している。
昨年7月のBFC初出場では元IFL世界王者でUFCベテランでもあるマット・ホーウィッチをテイクダウンで圧倒しているベイカー、トーマス・デニー門下とは思えないソリッド・ファイターなのだ。
対抗は前述したヒース、そしてロシアから出場となるアレクサンダー・シュミレンコ辺りか。昨年準優勝のヒースは、初戦の元IFL世界ミドル級王者で、パット・ミレティッチ門下のライアン・マクギヴェン戦をどう乗り切るのか――。
13勝6敗と決して高い勝率を誇るマクギヴェンではないが、ダン・ミラー、ティム・ケネディー、ブロック・ラーソン、ベンジー・ラダックと、彼が敗れた相手は強豪揃い。デニス・ホールマン、ファービオ・レオポルド(1勝1敗)、マット・ホーウィッチ(2勝)に勝利しているマクギヴェンこそ、ヒースがトーナメント以前にミドル級トップグループ入りするには、落とせない番人的な存在といえるだろう。
【写真】バックハンドブロー、ジャンピングニーと見栄えのある打撃を織り交ぜるアレクサンダー・シュレメンコ。一度は露と消えた米国定着を狙う (C) EXC
また、1年半振りの米国でのファイトとなるシュレメンコは、「トーナメントは素晴らしいフォーマット。この機会を活かして、米国に定着したい」と、前回の米国進出がエリートXCの最終イベントだった不運を払拭したいという気持ちが、このコメントからも伝わってくる。
とにかくスタンドでハードワークを厭わないシュレメンコだけに、会場熱を温めることは間違いない。ネームバリューや話題性でライト級やフェザー級の後塵を拝している同階級だが、粒揃いの実力者によるファイトで、準決勝以降が他の階級以上に盛り上がることは十分に有り得る。
■BFC16トーナメント対戦カード
<ミドル級トーナメント準決勝/5分3R>
ブライアン・ベイカー(米国)
シェーン・ルーフレー(米国)
<ミドル級トーナメント準決勝/5分3R>
ジャレッド・ヒース(米国)
ライアン・マクギヴェン(米国)
<ミドル級トーナメント準決勝/5分3R>
アレクサンダー・シュレメンコ(ロシア)
マット・メイヤー(米国)
<ミドル級トーナメント準決勝/5分3R>
ルーク・ザックリッチ(米国)
エリック・シャンバリ(米国)