【UFC ESPN30】初代LFAストロー級王者デモパウロス、フライ級でUFC初戦もオルドリッチに完敗
<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴェネッサ・デモパウロス(米国)
初代LFA女子ストロー級王者からコンテンダーシリーズ出場も敗北、その後ルピタ・ゴディネスにベルトも明け渡したデモパウロスが、27日のLFA出場予定から2週前のオファーで、フライ級でUFC初陣に挑む。
サウスポーに構えたオルドリッチに対し、明らかに体が小さなデモパウロスがワンツーからローを蹴っていく。オルドリッチはローに左を合わせる。デモパウロスのダブルジャブから右ストレートに、オルドリッチはダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドガードのデモパウロスはハイガードから腕を抱え、続いて頭を引き寄せる。サブミッションの仕掛けはなく、エルボーを打ったデモパウロスにオルドリッチがパンチを落としていく。
思い切って腰を切れないデモパウロスは、何度もセコンドの指示を仰ぐためにコーナーを見る。オルドリッチはガードの中にステイし、時折りパウンドを落とす。そこから鉄槌の連打を見せたオルドリッチが、勢い良く鉄槌とパンチを打ち込みスタンドに戻る。左ストレートを被弾し、動きが一瞬止まったデモパウロスはまっすぐ突っ込むダブルレッグを切られ、クリンチからのヒザもワキを差されるとすぐに姿勢を乱すなど、厳しい初回となった。
2R、右ボディから左フックで前に出て、左エルボーをデモパウロスが入れる。当たりは浅かったが左ハイを当てるなど、積極的に前に出る。左ジャブ、右ハイと手数は多いデモパウロスだが、左ストレートを打たれ動きが落ちる。LFAで戦う準備をしていただけにコンディションは問題ないが、元はストロー級だったオルドリッチとの体格差は絶対的なディスアドバンテージとなっている。
オルドリッチはジャブに左ストレートを合わせにいき、組まれても余裕をもって対処する。離れたデモパウロスは再度左クロスを被弾。右ミドルを蹴ったデモパウロスが、逆に左ミドルを効かされオルドリッチが攻撃を纏める。エルボー、ワンツーを打ち込んだオルドリッチは余裕を表情を浮かべ、デモパウロスは対照的にラウンド終了と同時にコーナーにしゃがみこみ、セコンドの持ち込んだ椅子に座ることもなかった。
最終回、ワンツーを受けたオルドリッチが、初めて下がる。組んだデモパウロスがヒザで顔面を狙う。テイクダウンはできず離れたデモパウロスはシングルレッグから足を取りに行ったが、オルドリッチが上からパンチを落とす。足をすくおうとした右足を挟まれ、腕が抜けない状態で顔面にパウンドを連打されたデモパウロス。オルドリッチはスタンドに戻ると、必死に前に出てくるデモパウロスに右アッパーから左フックを打ち込む。
オルドリッチはワンツーから、サイドキックで腹を抉る。残り90秒、組みついてケージに押し込んだデモパウロスだが、テイクダウンは奪えない。オルドリッチは前蹴りで牽制し、右オーバーハンドに右フックを合わせる。さらに右ジャブを入れ、ワンツーからハイとオルドリッチが一方的に攻める。最後のダブルレッグも切られたデモパウロスは左エルボーを入れるなど、最後まで勝負を諦めることはなかったが、最高峰デビューでサイズの差を埋めることは難しく、オルドリッチの前にフルマークの判定負けを喫した。