【UFC111】悪童ネイト、試合後は過剰パフォーマンス
■スウィングバウト ミドル級/5分3R
ネイト・ディアズ(米国)
Def.1R2分47秒/TKO
ローリー・マルカム(米国)
【写真】マルカムの体重超過でライト級からまさかの2階級アップ=ミドル級での試合となったネイトだが、復調を期待させる完勝 (C) ZUFFA
マルカムの7ポンドオーバーで、ミドル級として行なわれるようになった一戦。長いリーチをいかし、右ジャブを伸ばすネイト。マルカムも右ハイを放つが、紙一重で顔面を捉えることができない。二度目のハイキックが空を切り、ネイトは組みつくがすぐに距離を取り直す。
右ジャブ、フックにローを織り交ぜ、マルカムの打撃戦を封じるネイトは左がヒットし、ヒザ蹴りにつなぐ。前屈みにしゃがんだマルカムのバックを制したネイトは、パンチを落としながらチョークへ。一度は背中が伸びたマルカムが、再び亀の態勢に戻ると、ネイトは両足をフックし直し、チョークでなくパウンドを集中させる。ディフェンスもままならず、マルカムがパンチを受け続けると、レフェリーは試合をストップした。
ジョー・ローガンがそのパフォーマンスについてコメントを求めても、ニック・ディアズ、ジェイク・シールズ、ギルバート・メレンデスの名前を連呼し、シーザー・グレイシー柔術をアピールし続けるネイト。シーザーの名前がなければ、まるでストライクフォースのアピールをしているかのようなネイトは、悪童らしく試合を締めた。