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【PFL2021#04】カザフ発コンバットサンボ&ACA経由PFL着。オスパノフ「少しでも早くフィニッシュ」

【写真】ウェードのようなスタイルの持ち主はACAにはいなかった。真っ向勝負で切り返すことあできるか(C)PFL

10日(木・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートでPFL2021#04が開催される。

ライト級とフェザー級のレギュラーシーズン最終戦は、ライトでアンソニー・ペティス✖ハウシュ・マンフィオ、フェザー級でもランス・パーマー✖モヴィッド・ハイブラエフが2週間後にリスケされ、プレーオフ進出者の決定も影響を受けることになった。

そんなフェザー級に今大会から出場するアルマン・オスパノフはカザフスタン出身、コンバットサンボ世界王者でACAを経て、北米=PFLを目指すこととなった。

MMAワールドで、勢力拡大が顕著なカザフスタン人ファイター=アルマン・オスパノフをインタビューした。


──アルマンが2014年に成田市で行われたサンボ世界選手権のコンバットサンボ68キロ級で優勝して以来、可能な限りMMA活動をフォローさせていただいてきたのですが、このタイミングでのPFL参戦は驚かされました。今の気持ちを教えてください。

「アトランティックシティのPFLバブルは快適だし、最高の状態だよ。本来はUFCと契約したいと思っていた。でも、なかなか実現しなくて1年を浪費してしまったんだ。そしてマネージャーから『これ以上時間を無駄に使うべきじゃないから、PFLと契約しよう』と勧められた。

2019年シーズンに出場していたイスラム・マゴメドフも『PFLで戦うことは良い機会になる』と太鼓判を押してくれたしね。彼らの後押しもあってPFLとの契約を決めたんだ」

──今回は米国で初めて試合になります。

「実は2017年に米国で試合をする予定があって、実現しなかった。4年経って、ついに米国で戦えることは凄く嬉しい。今回の試合前はベガスのエクストリーム・クートゥアーで準備をしてきたんだ。4月から5月にかけてラマダーンだったから、カザフスタンでは練習相手を見つけるのも難しい。ラスベガスで2週間練習し、それからここPFLバブルで最後の調整をしてきた」

──では対戦相手のクリス・ウェードの印象を教えてください。

「最初はアントニー・デイジーと戦う予定だったけど、ウェードに代わった。それから彼の研究を始めて、作戦も少し変えた。ウェードはUFCで戦ってきた強いファイターで、PFLでもUFCと同じようにライト級で戦ってきた。そんな選手が減量をして、階級を落として試合をするわけだから注意が必要だ。

ウェードはグッドレスラーで、寝技も上手い。でも僕のバックグラウンドは柔道であり、コンバットサンボだから対応できる。それがあって、今回の試合は打撃に重点を置いて準備をしてきたよ」

──アルマンの言ったようにクリス・ウェードはUFCという最高峰で戦っていますが、アルマンが試合をしてきたACBやACAも強烈なファイトが常に行われてきたプロモーションだと思います。

「ACBやACAはタフな対戦相手ばかりだよ。それほど知名度はないかもしれないけど、旧ソ連の国々から実力者が集まっていた。そのために僕自身もアジア中の選手と練習してきた。その後、米国で練習する機会もあったけど、自分の力が北米に遅れを取っているとは全く感じなかった。逆にしっかりと自信をつけることができたよ」

──ところで今大会からの参戦ということで、アルマンがプレーオフ進出できる4位になるには、非常に厳しい状況であることは間違いないです。1Rフィニッシュの3P獲得がマストと見てもおかしくないですし。

「その通りだよ。PFLはポイントによる順位制を用いている。選手が試合をする環境としては、試合の時期が確定していることは良いことだよ。ただし、その制度であるゆえに、僕が置かれた状況は厳しい。とにかく少しでも早くフィニッシュしなければならない。

でも、僕は自分を信じている。それが可能な経験を積んできた。どの局面でもフィニッシュを狙う。全ては僕の経験に掛かって来るよ」

──アルマンはコンバットサンボ時代でも後ろ三角でフィニッシュしたり、ACBの中島太一戦ではスピニングバックヒールキックでKO勝ちをしています。今回の試合で米国のファンにインパクトを残す自信はありますか。

「戦いは色々な要素が織り交ざっていて、ああいう派手なフィニッシュの仕方もある。サンボ、キックボクシング、柔術、柔道、ボクシングと少しはレスリングも……色々なスタイルをミックスして戦う。だけど、対戦相手が僕の何に驚くかと言えば、絶対にスピードだろう。このスピードを駆使し、持ちうる技術をすべてぶつける。その結果、どういうフィニッシュになるのかは、木曜日の夜に確認してほしい」

──アルマン、今日はインタビューを受けて頂きありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう。ボエボエ・サンボ時代から僕の試合を見てくれているメディアが日本にいたなんて嬉しい限りだ。その期待に応えられるファイトをするよ」

■視聴方法(予定)
6月11日(金・日本時間)
午前7時00分~Official Facebook

■ PFL2021#04計量結果

<女子ライト級/5分3R>
クラレッサ・シールズ: 154.8ポンド(70.21キロ)
ブリトニー・エルキン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード: 155.8ポンド(70.66キロ)
ジョイルトン・ラターバッバ: 159.4 ポンド(72.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ボビー・モフェット: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
アレックス・マルチネス: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライト級/5分3R>
マーチン・ヘルド: 155.6ポンド(70.57キロ)
オリヴィエ・オバメルシェ: 155.4ポンド(70.48キロ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ロイック・ラジャポフ: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイヤン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)
ジェシー・スターン: 146.8ポンド(66.58キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)
アルマン・オスパノフ: 144.8ポンド(65.68キロ)

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