【UFC83】沈着冷静、GSP王座奪取に一片の不安もなし
マット・セラ×ジョルジュ・サンピエール、1年ぶりの再戦が、いよいよ今週末19日(土・現地時間)にカナダ・モントリオールのセンター・ベルで開催されるUFC83「セラ×サンピエール2」。暫定王者、そして挑戦者であるGSPの地元モントリオールで行われる今大会は、すでに22000枚のチケットが売り切れており、現地では空前の盛り上がりを見せている。
【写真】決戦2日前、記者会見でまずは対峙したマット・セラとGSP (C) ZUFFA
最強の王者の称号を得ながら、昨年4月の初防衛戦でマット・セラにまさかのTKO負けを喫し、王座陥落。その後、ジョシュ・コスチェック、マット・ヒューズとトップファイターを下して暫定王座に。年末のヒューズとの初防衛戦を負傷キャンセルした王者セラに挑む。
現地では17日(木)に公式記者会見が両者出席の下、行われた。フランス語圏のモントリオール。GSPは「待ちにまったモントリオールでの試合。厳しいトレーニングを最高のチームで行ってきた。体調は過去最高。新しいベルトを家に持って帰れるよう頑張る」とフランス語と英語で挨拶を行った。その地元開催に関して記者からさらなる感想を尋ねられると、「嬉しいけど、特に張り切るようなことがないようしている。いつも通りの平常心で試合に挑みたい。前の試合の僕とは違う。スタンドも、グラウンドワークも成長した」と冷静なコメント。
一方、王者セラは1年ぶりの試合について、「日々のトレーニングを問題なく行ってきた。大丈夫だ。今回の試合も前の試合のように、僕が圧倒的に不利と予想されているけど、アンダードッグは大好きさ」と、こちらも気負った様子はなく笑顔で質問に答えてきた。
なお、今大会には日本から弘中邦佳も参戦。カナダ人のジョナサン・グーレーと戦う。「ブラジルで柔術の修行をしきてきたけど、試合はスタンドでKOを狙う」というグーレーに対し、弘中は「グラウンドで勝負したい。相手の地元ということは関係ない」と語っている。
世紀の番狂わせと言われた前回の対戦から1年。いよいよ、決着のときが近づいている。