【UFN36】序盤の攻勢虚しく、消耗戦の末にバッチマン敗れる
<ライト級/5分3R>
ホドリゴ・ダム(ブラジル)
Def.3-0: 29-28, 29-28, 29-28
イヴァン・バッチマン・ジョルジ(ブラジル)
ブラジル勢同士のベテラン対決。バッチマンが左ハイから前に出て、左ローを入れる。さらに右フックを伸ばすバッチマン、ダムは左で迎え撃つ。左右のローを入れるダム、距離をつめたバッチアンがアッパーを放つ。近距離で左を入れたダム。バッチマンは右ストレートをボディに決める。その右ボディから左フック、さらに蹴りまでコンビネーションに加えたバッチマンが、優勢に試合を進める。
接近戦ではダムだが、バッチマンは要所で右ボディを入れる。アゴが上がるのが気になるバッチマン、残り30秒を切りテイクダウンを仕掛けるもダムがカットし、初回が終わった。2R開始直後にバッチマンが前に出るが、ダムがサークリングでかわす。バッチマンのハイキックにダムもハイを返す。バッチマンがワンツーを入れるも、ダムの指が左目に入ったとアピール。
再開後、今度はダムが目を突かれたとアピール。ドロドロの展開は再開後もスタンドの打撃戦が続く。バッチマンが首相撲からヒザを突き上げ、ダムのダブルのジャブに距離を取る。ダムは前に出て、バッチマンのテイクダウン狙いを切ってパンチを打ち込む。距離をつめればダムの展開になるが、その距離をつめさせないバッチマンが、アッパー&左ジャブを伸ばす。ダムが左フックを入れ、残り10秒を切って右もヒット。手数が少なく、判断の難しいラウンドとなった。
3R、テイクダウン&スクランブルの攻防からバッチマンがダースチョークへ。腹這いになり、ヒザをついて体を起こしたダムがエスケープに成功する。試合がスタンドに戻ると、バッチマンが右ストレートからヒザ、左をヒットさせる。足を止めた打ち合いの直後に、バッチマンがシングルレッグへ。ダムはキムラから後方に投げ、トップを狙う。下になり腕十字を狙ったダムの狙いを切って立ち上がったバッチマンが、ダムをケージに押し込んでボディを打ち込む。ダムは距離を取り直し、右フックを振るうが体の軸が乱れている。残り90秒、ダムの前蹴りが急所に入ったとアピールして座り込むバッチマンだが、休憩している感タップリの疑惑のアピールだ。
再開後、即シングルで組んでいったバッチマンだが、テイクダウンは奪えずダムが左右のフックを打ち込む。パンチで攻勢に出始めたダムに対し、バッチマンが組みつく展開が増える。シングルを切られた直後に左フックを入れたバッチマン。消耗戦を制したのは、意外にもダム。バッチマンの終盤の消極的過ぎる展開がダムを勝者としたか……。