【UFN36】堅実な打撃みせたロンソン、白星には届かず
<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
Def.2-1: 28-29, 29-28, 30-27
ジェシー・ロンソン(カナダ)
右ジャブを伸ばすサウスポーのロンソン。トリナルドもサウスポーの構えから、右ローを放つ。トリナルドの左ローを構わず、ロンソンは左ストレートから左ローを蹴り込む。低く腰を落した構えから左ミドルを見せるロンソンは、ワンツーで前に出る。さらに左ボディストレートから右ハイを見せたロンソン、トリナルドは受け身に回っている。と、左右のフックから左アッパー、さらに豪快な左ストレートから右フックを打ち込んだトリナルドは、首相撲からヒザへ。ロンソンのテイクダウン狙いを潰したトリナルドが、左クロスを打ち込み、左アッパーへ。
ロンソンも縦肘から組んでいくが、ヒザを返される。残り10秒まで様子見のファイトとなったが、トリナルドの打撃の勢いがロンソンを上回ったラウンドとなった。2R、ロンソンはローを蹴り込むもキャッチされそうになり態勢が乱れる。トリナルドはワンツーからロー、さらにローを重ねる。攻めあぐねるロンソンは、右ローから左ミドルを蹴り込む。トリナルドは首相撲からヒザ、ヒジを入れる。ロンソンは右ストレートをヒットし、トリナルドの攻撃をしっかりと見切っていく。
トリナルドの右を受けたロンソンは、冷静に左右のローを入れテイクダウン狙いをスプロールする。バックエルボーから、左フックを入れたロンソン、目に見えて取りトリナルドの手数が少なくなっている。残り30秒、組みついたトリナルドだがテイクダウンを奪えないまま距離を取り直す。最後の最後にバランスを崩したロンソンだったが、ラウンドを取り返した。
最終回、観客のリアクションはないが着実に右ジャブや右ストレートを打ち込むロンソン。トリナルドはテイクダウン狙いを切られ、右アッパーを受ける。右フックを被弾し、ケージに下がるトリナルドは劣勢が続く。右ボディと見せかけ、左ストレートを伸ばすなど巧妙なロンソンに対し、ようやくトリナルドが左ストレートを伸ばす。
残り半分、右アッパーから左ローを蹴り込んだロンソンが、引き続き打撃戦を優勢に進める。トリナルドはテイクダウン狙いからバックに回ると、太腿にヒザを連続で入れていく。ケージ際に移動したロンソンは、胸を合わせボディへ。距離を取り直したトリナルドは、大振りの右フックを見せるも空振りに。残り30秒を切り、ケージ際の組合の中でトリナルドがテイクダウンを決めると、ここでタイムアップに。ジャッジの裁定はスプリットでトリナルドに。許容範囲だろうが、ロンソンには気の毒な裁定だった。