【UFC170】ブラジルの武芸百般ムニョスが、オクタゴン初陣へ
【写真】リベラの負傷に、水垣偉弥へ代役出場も打診したという話も伝わってくるが、ペドロ・ムニョスが念願のUFC出場を射止めた(C)RFA
15日(土・現地時間)にブラジル・サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スゥのアレナ・ジャラグアで開催されるUFC Fight Night36「Machida vs Mousasi」。その1週間後にはネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターでUFC170「Rousey vs McMann」が行われる。
スーパーボウル・ウィークエンドのビッグショーを東海岸に譲ったMGM大会だが、ロンダ・ラウジー3度目の王座防衛戦(×サラ・マクマン)やダニエル・コーミエーのライトヘビー級転向初戦(×ラシャド・エヴァンス)など、UFC169に負けない豪華カードが並んでいる。そんなUFC170のプレリミでカード変更があり、RFAバンタム級王者ペドロ・ムニョスのオクタゴンデビューが決まったことが、11日(火・同)にUFCから正式発表があった。
バンタム級ランカー対決で、4位のハファエル・アスンソンと対戦予定だった11位のフランシスコ・リベラが負傷欠場し、ムニョスが代役出場で念願のUFC出場を果たすことに。1月24日(金・同)のRFA12でビリー・ダニエルズを僅か41秒で下し、RFAバンタム級王座の初防衛に成功していたムニョスは、ケージ内からUFC出場をアピールしていた。ムニョスはMMA戦績10勝0敗。松濤館空手、柔道を幼少期から学び、ブラジリアン柔術ではマルコ・バルボーサに学びMMAに転出。現在はLAのブラックハウスに所属し、同じLA在住のフーベン・シャーレス・コブリーニャとトレーニングをしている。打撃はKINGS MMAのハファエル・コルデイロに師事するなど、ブラジル版武芸百般といえるムニョスはBellatorなど他のメジャーのオファーを固辞し、UFC出場の機会を待ってきた。
対するアスンソンはフェザー級でWECからUFCを経て3勝3敗と五分の戦績だったが、バンタム級転向後は5連勝と結果を残している。日本の田村一聖をKOで下し、近々の試合では昨年10月にTJ・ディラショーをスプリット判定で下している。バンタム級とは思えない上半身の分厚さを持つアスンソンは、打撃の圧も強さを増し続けていて、いわゆるドロドロの展開にも強いファイターだ。この点ではUFC初陣となるムニョスとは対戦相手の質が違い、経験値の高さにも通じている。綺麗な試合が多かったムニョスだけに、アスンソンの圧を真正面から受けるような試合になると厳しい展開となるだろう。
リベラと同様に同大会に出場予定だったバンタム級のルカス・マルチンスも負傷欠場、UFCデビュー戦となるアルジャメイン・ステーリングは、同じく新顔のTPF出身コディ・ギブソンと対戦することも合せて決定している。