【UFC ESPN20】変幻自在の無限ループ、最後はスラム→マウント→肩固めでシモンがピヘロから一本勝ち
【写真】何度も豪快なリフトアップ&スラムを決めたリッキー・シモン(C)Zuffa/UFC
<バンタム級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
Def.2R4分00秒by 肩固め
ゲェータノ・ピヘロ(ベルギー)
ワイドスタンスで左ジャブを伸ばすシモンに対し、ピヘロが右ローを蹴る。シモンは踏み込んでワンツー、続いてニータップを狙う。ピヘロの右フックをウェービングでかわしたシモンが右を当て、再び右フックをヒットさせる。ダブルレッグでピヘロをケージに押し込んだシモン、ここでいなすように手前に崩しバックという素晴らしい動きを見せる。ピヘロはたまらず引き込みハーフガードを取る。スクランブルにもバックを取ったシモンは、ピヘロが胸を合わせてくると大内刈りを仕掛ける。
ケージを背にして耐えたピヘロは首相撲に取ろうとした瞬間に、シモンはダブルレッグで肩口まで担ぎ当て旋回させるようにスラムする。立ち上がり切れないピヘロのワンフック、腰を上げられると着地して正対、スピニングバックフィストからダブルレッグを決めるというノンストップぶりを見せる。虚をつかれ完全にマットに背中をつけたピヘロがエルボーを打たれ、立ち上がり際に右ハイを受けそうになった。
2R、シモンは前蹴りからスピニングバックフィスト。ピヘロはウェービングで前に出てくるシモンにヒザを入れる。直後にダブルレッグを決めたシモンはハーフで抑えてバックへ。後方から殴られて立ち上がったピヘロは、バックコントロールから逃れることができない。胸を合わせると、またも肩口に担ぎ上げられスラムとシモンの無限ループ状態に・
またも殴られながら立ち上がり、リフト&スラムを許したピヘロが削られ続ける。立ち上がり胸を合わせ、しばらくケージを背に粘っていたピヘロだったが、結局リフトから倒されマウントを取られる。シモンは肩固めを極め、ピヘロを仕留めた。
「僕はレスラーだけど、コーチ・オーヤマのおかげで打撃は数段進歩した。それに柔術のファビアーノ・シェウネウの茶帯だし、グラウンドになればサブミットする。肩固めは僕が一番得意のサブミッションで、リフトアップからスラムするのが好きなんだ。小学生の時にマット・ヒューズを視て以来」と話した。