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【KIT01】KINYABOYZ INVITATIONAL TOKYO 01、橋本欽也─02─「本当に柔術が好きな人に視聴してほしい」

【写真】「柔術は視ても面白いんです」。これこそが、今後の柔術普及のキーワードだ(C)KINYA HASHIMOTO

KINYABOYZ JIU JITSU CLUBを率いて主催する柔術LOVERS橋本欽也インタビュー後編。

いよいよ開催が明日11日(日)に迫ってきたブラジリアン柔術の無観客&ライブ配信大会=KINYABOYZ INVITATIONAL TOKYO 01。

ニューノーマルを迎えた今年、国内柔術界にブラジリアン柔術の大会を根づかせる。そんな橋本氏の熱い想いを引き続き訊いた。

<橋本欽也インタビューPart.01はコチラから>


──先ほどの話にもありましたが、11月から連盟主催のトーナメントも再開されます。そうなるとKITは01とナンバリングがあるのですが、この後の展望というのは?

「ホント、その話をメンバーとも話をしていて。2回目、3回目とやる意味はねぇんじゃないかと。コロナ禍にあって柔術大会はもっと長い期間で開くことができないという想定でKITを始めたので。だから3回ぐらいして、配信大会を定着させたいという気持ちはありました。

今、観戦ができないからお金を払って配信を視るという文化ができつつあるじゃないですか。柔術もその流れに乗るべきかと思っていのたですが、トーナメントが始まるとKITで試合を組む意味が見つからないんじゃないかと」

──ただし、トーナメントが再開されると感染のリスクは高まります。特にトーナメント戦は観戦者がいなくても、出場選手に感染のリスクが絶対的に高まる。特に出場選手が検温だけでは、いつか大会でクラスターが行っても、それは社会事象だと思います。

「いきなり400人ぐらいエントリーする大会もありますし……。入れ替えなどガイドラインも存在しているので、そこと照らし合わせてやろうとしているのですが……」

──400人ですか!!

「JBJJFの全日本マスターはエントリーがまだ50人ぐらいで、会場も東京武道館だからそれほど密にならないとは思います。そういう状況と比較しても、密になる大会が出てきますしね。だから、起こって欲しくない柔術界にとってネガティブなことが起こる可能性は今の世の中だと本当にあります。

それでも10月25日から12月13日までほぼ毎週のようにどこかでトーナメントが開かれるんです。このなかで何か一つで感染が起こると、全てに影響が出てしまいます。そうなるとそれ以降の大会はどうなっていくのか……」

──さきほども言いましたが、検温だけでは防げません。大会出場者に抗体、抗原、PCRの自己負担を課すことができるのか。それも難しいでしょうし。では、ロシアンルーレットになるということです。

「その点、KITのようなワンマッチ大会だと出場選手に抗体検査をしてもらって、陽性の人はPCRを受けてもらうということまではまだできるんです。そこが僕らとしては現実路線なんです」

──そんなKITの対戦カードが、KIDSからマスター、そして色帯も組まれているのが欽ちゃんマッチメイクらしいと感じました。

「紫が組めなかったのでキッズを入れた形になったのですが、キッズからマスターまでが柔術なんです。そしてキッズに関しても、これからの成長過程を見てほしいという気持ちがあるので組みたいと思っていたんです。オープニングと第1試合はキッズの試合を組み、アダルトの茶帯、マスターの黒帯、レジェンドマッチ、そして黒帯のトップ選手対決と色々な柔術を見てほしいです」

──特にこの試合に注目してほしいというのは?

「それはやはりイゴールとハイサムです。2人とも青帯の時から知っていて、その成長過程も見てきました。そういう世界に通用するトップ選手が日本にいるんだぞっていうのを見てほしいです。

その2人が道着で初対決するというのが見ものですね。2人ともやりたいと言ってくれたから、この試合が実現したので」

──しかし、柔術界もパンデミックより本当に様変わりしました。ある意味、興行ベースのMMAより影響は大きいかと思います。

「そのなかで僕自身は毎週のように国内でも大会があったのが、なくなったことでFight to Winとか海外の試合を視聴する時間ができたのは良かったと思います。配信があって、リアルタイムで視聴できる。その良さを再確認できましたしね」

──プロスポーツはエンターテイメントであり、興行をすることで経済が回ります。参加型のアマチュアスポーツは、経済の論理に立てるのか。柔術はワンマッチ配信大会と共存する状況があるべきではないかと。私はKITの継続を願っています。

「ありがとうございます。ホント、視聴者数ですよね。今回、どれくらい視てもらえるのか。そこで赤になるのか。赤になっても、今後やっていくためにスポンサーフィーで補える額なのか。その算段は日曜日になって視聴者数が判明してから、考えていくことになるかと思います。

配信大会が文化になってくれれば──ですね。これまでは配信といえば、無料とうのが常識でしたらからね。GTFが2500円という額でやってくれて、そこに筋道を創ってくれたので3000円という視聴料を設定することができました。1000円で興味の範囲を広げるというよりも、限られようが本当に柔術が好きな人に視聴してほしい値段設定になっています。

柔術ってやって面白いのは当然として、視ても面白いんです。皆、ワイワイガヤガヤ楽しんで見てもらえるのか。そういう柔術大会にKITはしていければと思います」

※KIT01視聴方法はコチラから

■KIT01対戦カード

<黒帯無差別級/8分1R>
リダ・ハイサム(CARPE DIEM)
イゴール・タナベ(IGLOO BJJ)

<茶帯ルースター級/7分1R>
吉永力(トライフォース)
イヤゴ・ウエノ(TREE BJJ)

<女子茶帯ライトフェザー級/7分1R>
ミレーナ・サクモト(TREE BJJ)
石黒遥希(CARPE DIEM)

<黒帯ライトフェザー級/8分1R>
塩田”GOZO”歩(パラエストラ八王子)
澤田真琴(DRAGON’S DEN)

<黒帯無差別級/8分1R>
毛利部慎祐(JUMP FIGHT CLUB)
白木”アマゾン”大輔(CARPE DIEM HOPE)

<黒帯ライトフェザー級/8分1R>
塩田”GOZO”歩(パラエストラ八王子)
澤田真琴(DRAGON’S DEN)

<マスター黒帯ライト級/5分1R>
村田良蔵(オーバーリミット札幌)
荒牧誠(マスタージャパン福岡&香港柔術)

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