【UFC253】ポーランド男子初のUFC世界王者。ヤン・ブラボヴィッチが左のカウンターでレイエスを沈める
<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
Def.2R4分36秒by TKO
ドミニク・レイエス(米国)
サウスポーのレイエスに対し、ブラボヴィッチが右ローを蹴る。レイエスは右ジャブを伸ばし、左ローを返す。レイエスは左ローから左ストレートを打ち込む。姿勢を乱したブラボヴィッチが持ち直すと、右を見せて左ミドルを決める。レイエスの左ハイは届かず、制空権創りか。ローに左を伸ばしたレイエスは左ミドルを入れる。
レイエスはハイも入りそうだが、じっくりと構える。ブラボヴィッチは左フックに続き、左ミドルを蹴っていく。左を合わせることができそうな左ミドルを受けたレイエスの背中が紫に染まっている。終盤はほぼ動きがなく、前蹴りを見せあって終了した。
2R、ワンツーを入れたレイエスが、左ローも入れる。ワンツーからスリーで前に出たブラボヴィッチは左ハイも、レイエスは全てをブロックする。ブラボヴィッチは左だけでなく、右ミドルも蹴るようになり、レイエスは距離を詰められなくなる。近い距離でアッパーを当てたブラボヴィッチが試合をリードする。左フックの打ち合い直後に、ブラボヴィッチが右フックをヒットさせる。こうなるとアレだけ入りそうだった左ハイの距離でもなくなったが、レイエスは手数を増やすことで左ミドルを入れ、修正していく。
ブラボヴィッチがここも左ミドルを蹴り、レイエスは左ストレートを打ち返す。パンチにガードを固くすることでボディへの蹴りを容易くしているレイエスだが、ブラボヴィッチは蹴りなくショートの連打で突破口を開く。蹴りを見せ、左を伸ばしつつ間合を取り直したレイエスのステップインから右フック、続く左アッパーに対し、ブラボヴィッチは左フックを打ち抜く。腰から崩れたレイエス、ブラボヴィッチが新UFC世界ライトヘビー級王者に輝いた。
男子ポーランド人ファイターとして初のUFC世界王者となったブラボヴィッチは開口一番、「ジョン・ジョーンズ、どこにいる?」と話し、「36歳、ただ楽しんでいるんだ。凄くハッピーだよ」と笑顔で語った。