【Brave CF36】掘り出し物?? チマエフの従弟ティプサエフのスラムもキックボクシングでザハロフがTKO
<バンタム級/5分3R>
マティス・ザハロフ(ラトヴィア)
Def.3R2分16秒by TKO
ビラル・ティプサエフ(スウェーデン)
RXF最終試合終了から1時間30分後にBrave36がスタート。アイルランド在住のラトヴィア人ファイターのザハロフが、UFCで注目を集めるカムザット・チマエフの従弟ティプサエフと対戦する。
右ジャブを伸ばすサウスポーのザハロフ。ティプサエフはローシングルからボディロックに切り替えザハロフをケージに押し込む。ヒザを入れて離れたザハロフが左前蹴り、続いて左ハイを蹴っていく。さらに左三日月を蹴り込むザハロフは、ティプサエフの右フックを被弾しても左フックを打ち返す。引き続き左ミドルを決めるザハロフが、素早いインサイド左ロー、三日月を蹴っていく。
荒いワンツーから組みついたティプサエフだが、ザハロフはウィザーで耐える。ワキを潜ってバックに回ったティプサエフは後方へのスープレックス。サイドで抑えられたザハロフはブリッジからスクランブル、スタンドへ戻る。ハイ、ローを繰り出すティプサエフに対し、ティプサエフが左フックを当ててついにダブルレッグを決める。ザハロフはクローズドガードを取り、大きなパウンドを受けることはなった。
2R、左右にステップを生んだザハロフが左前蹴りを繰り出す。ティプサエフはテイクダウン狙いで距離を取る余り、ケージに詰められて懸命に右に回る最中にバランスを崩す。ここにザハロフは左を打ち込む。間合いを外したティプサエフは、思い切りステップインしてケージにザハロフを押し込むと、豪快なリストからスラムする。すぐにスタンドに戻ったザハロフは左ミドルからテンカオを決める。
ガードを下げ、構えを変える仕草も見せたティプサエフは組んだ時にヒジを受け、カットが見られる。ザハロフは左ボディストレートも決めるが、直後にティプサエフがダブルレッグでテイクダウンに成功する。完全なキックボクシング✖レスリングの対戦となり、ティプサエフは手首を掴んで必死にトップコントロールを続ける。
クラッチしているために立たせないが、パンチも打てないティプサエフはそのまま腰をコントロールし、立ち上がったザハロフをもう1度スラムする。マットに背中をつけたザハロフは、下のままでラウンド終了を迎えた。
最終回、ティプサエフが右オーバーハンドを当てると、ザハロフは前蹴りに続きテンカオをボディに突き刺す。さらに左前蹴りに続き、左ハイを受けたティプサエフの動きが止まる。ローシングルから引き込んだティプサエフは、シングルを切ってバックに回ったザハロフに殴られ背中を見せる。
バックコントロールから殴るザハロフは、ティプサエフの前転も泳がせてサイドをキープしエルボーを打ち込む。亀になったティプサエフは後方からのパンチを連続して立ち上がるが、ケージに押し込まれた状態でも殴られ続けレフェリーが試合をストップした。
ブレイブCF期待のティプサエフをTKOで破ったザハロフは、MMAレコードを4勝0敗とした。「あと数試合でバンタム級タイトルを狙いたい」と勝者は冷静に話した。