【ACA107】体重差22キロを乗り越え、イスマイロフがTDからパウンドでアレキサンダーをTKO
<ヘビー/5分3R>
マゴメド・イスマイロフ(ロシア)
Def.3R3分25秒 by TKO
アレキサンダー・エメリヤーエンコ(ロシア)
1年11カ月振りのMMAとなったアレキサンダー、本来はミドル級──計量時に22キロの体重差があったイスマイロフが左フック、そして右フックを打ち込みダブルレッグでテイクダウンに成功する。ハーフのアレキサンダーに対しヒジやパンチを落とすイスマイロフはワキ腹にヒザを入れる。下から抱えるような動きだけのアレキサンダーは右のパンチ、エルボーを受けて下から左のパンチを打っていく。
イスマイロフはボディから顔面を殴り、アレキサンダーは左腕を取ってショルダーロックを狙う。すぐに腕を抜いて右から左とパンチを落としたイスマイロフがキムラ狙いを防いでバックへ。後方からのパンチをさけて上を向いたアレキサンダーはラウンド終了間際に右の連打を受けてただ両手を前に差し出す。ここでレフェリーが試合を止めたが、ラウンドが終わったブレイクであった。
2R、右を伸ばしたアレキサンダーが左フックを被弾するが、殴られてもボディ、顔面にパンチを返す。打ち合いでは勝てないと見たかイスマイロフがダブルレッグへ。簡単に背中をマットに着けたアレキサンダーが右のパンチを落とされる。ハーフでエルボーを受け、顔を背けるような仕草を見せたアレキサンダーだが、必死にイスマイロフを抱えいにく。イスマイロフはショートの左エルボーを入れ、右のパンチを打つ。下からのヒザ蹴りを見せる以外反撃できないアレキサンダーはキムラへ。ここも腕を抜かれて、ガードを取りパウンドを受けるアレキサンダー。初回のように追い込まれることはなかったが、この回もイスマイロフが取った。
最終回、スタンドの打撃戦ではアレキサンダーにも勝ち目がある。イスマイロフは、ブルレッグを仕掛けて背中に取ってきたアレキサンダーを持ち上げてテイクダウン。サイドに回るとアレキサンダーがガードに戻す。ハーフのアレキサンダーはボディや顔面を殴ら、スタミナは切れても心は折れない。
イスマイロフのパウンドの勢いが強くなると、レフェリーがドクターチェックを要求する。左目尻の傷を診られたアレキサンダーは、同じポジションから再開後に変わらずパンチをもらいレフェリーが試合を止めた。