【UFN20】ダナム、アウレリオに続きTUF8ウィナーを撃破
■第10試合 ライト級/5分3R
エヴァン・ダナム(米国)
Def.3R1分59秒/腕ひしぎ十字固め
エフライン・エスクデロ(メキシコ)
【写真】序盤の劣勢を凌ぎ、見事な大逆転勝利を挙げたダナム。ライト級コンテンダー争いに大きく浮上する勝利となった (C) ZUFFA
序盤は様子見の展開が続くも、先に仕掛けたのはダナム。左ジャブ、右ストレートを放ちながら飛び込んでいく。両者の距離が縮まると、エスクデロが切れの良いショートアッパーを見せる。
一瞬、間が空いたところでエスクデロがフライングニーを放ち、この一発でバランスを崩したダナムにパンチで追い打ちを掛ける。ダウンをするようにガードポジションをとったダナムだが、エスクデロはギロチンへ。ここを耐えたダナムがスタンドへ戻ると、エスクデロは再び飛びヒザを見せたが姿勢を崩し、ガードになった。
ホイラー・グレイシーの愛弟子メガトン・ディアスの茶帯でもあるエスクデロは、ここでデラヒーバからバックをうかがうが、ダナムもこれを察知し、向き合ってシングルレッグへ。両者が小気味良い動きを見せ、試合は2Rへ。
エスクデロの左ローに、右ストレート、アッパーを合わせるダナム。さらに左ストレートを打ち込むが、エスクデロも左フックで迎え撃つ。両者のアッパーが交錯した直後、エスクデロの左ローにダナムがパンチを狙った。
ダナムの左を右アッパーで待ちかまえるエスクデロだったが、ここでダナムが左足を取りシングルレッグ。ダブルレッグにスイッチし、テイクダウンを奪った。ガードワークを駆使するエスクデロに長い手を利したパウンドを落とすダナムはバックグラブへ。ダナムは四の字ロックで固定し、エスクデロの背中を伸ばし、パウンドを連打。腰を折り曲げ、何とかこの場を凌いだエスクデロだったが、ラウンドを失い最終回を迎えたことに。
右ローにテイクダウンを合わせたダナム。エスクデロはその首をキャッチしてギロチンに捉え、トップを奪取する。腰を押して、隙間を創ったダナムが首を引き抜くことに成功し、スクランブルからエスクデロのボディをロックしテイクダウンを狙う。そのまま後方にエスクデロを倒し、サイドを制したダナムは左エルボーを顔面に滑らすように見舞っていく。そのままマウントを狙ったダナムは、この動きに呼応し反転しようとしたエスクデロからバックを奪い、再び四の字で捉えた。
エスクデロは立ちあがりながら、ダナムを前方に落とそうとしたが、ダナムは着地と同時に三角から腕十字と見事な連携を見せる。うつ伏せになったエスクデロの右腕を自らの左ワキで抱え、腹を突き出してヒジを極めていくダナム。ヒジが逆方向に曲がったエスクデロは、ここでは苦悶の表情を浮かべながらタップ。叩き上げのダナムが、ペル・エルクンド、マーカス・アウレリオに続き、TUFシーズン8ウィナーを一本で下した。