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【NEXUS19】フェザー級Tへ。最後の挑戦?! 鈴木淑徳「虫けらが懸命に頑張っている姿を見てもらえたら」

Suzuki【写真】 前回の勝利はGrandslam、独立系のケージは相性が良いか(C)NEXUS

23日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるFighting NEXUS19。同大会からフェザー級王座決定トーナメントの戦いの幕が切って落とされる。

前日計量時に組み合わせが決まる同トーナメントの14名の出場選手は以下の通り。

青井太一、上田厚志、駿太、木村豊、健吾、佐々木郁也、shin、須貝秋彦、鈴木淑徳、滝田J太郎、秋山佑史、バン・ジェヒョク、山本空良。

ここでは3年3カ月間、勝利から遠ざかっているベテラン──鈴木淑徳の最後のチャンレジに賭ける気持ちをお伝えしたい。
Text by Nobu Yasumura


――今回Fighting NEXUS初参戦、初代フェザー級王者決定トーナメント出場が決まりました。NEXUSに参戦しようと思った理由を教えて下さい。

「公私ともにお世話になっている小池義昭代表のK-PLACEに今月からジムを移籍し、小池代表から『キャリアが終盤に迫っている中で、最後に証を残して終わったらどう?』とお話をいただきました。僕自身もそう思ったので最後にベルトを獲って終わりたいと思って、参戦を決意しました」

――キャリア終盤とは、ご自身のどこでそう感じるようになりましたか。

「2016年11月のGRANDSLAMでの竹内幸司戦から勝ち星から離れていますし、もう格闘技を始めて20年で細かいケガも多くて。正直ここ最近は戦績も良くなくダメージを受けるような負けが続いているので、もう長くは続けられないなと。ここ何年もそういうことを考えていました。そこで今回のお話をいただき集大成になるかなと思いました」

――経験を重ねることで20代の頃よりも強くなったと感じる選手もいますが、そう感じることはないですか。

「いつも打撃で勝負することが多かったのですが、K-PLACEでは今までにやってこなかった組み技の細かい部分……テイクダウンの技術などを学ばせてもらっているのでそこが伸びている実感があります」

――えっ!? 今までテイクダウンの練習はやってこなかったのですか。

「別に僕は打撃が強いわけではないのですが、打撃で優位に立てなかったら負けている試合が多く、グラウンドで負けても自分に甘い部分がありまして。そこを突き詰めて考えたことがありませんでした(苦笑)」

――MMAファイターでは珍しいケースですね。練習で組み技に取り組まなかった理由は?

「今まで組み技が好きではありませんでした。情けない話なんですが、最近になって組み技があると楽に戦えるということをようやく気づきました(苦笑)。

早くから組み技も練習しておけばよかったと思います。パラエストラ松戸に所属していた時も周りから『柔術をやれ』と口を酸っぱくなるぐらいに言われていたのですが、なかなか手を付けないでここまで来てしまいました……」

――ここで覚醒したら現役生活が伸びる可能性も!?

「そうなれば良いなとは思いますね」

――今回14人制トーナメントに出場しますが、気になる選手はいますか。

「やりたいという選手は特にいません。僕の戦績では誰とやっても厳しい戦いになると思うので、全員が気になる存在ですね。佐々木郁也選手とは過去に修斗で対戦(2012年4月14日)して負けているので、どこかでリベンジできたらいいですね」

――捕らぬ狸の皮算用かもしれないですが、ベルトを巻いた後のことは?

「今年で格闘技は最後にしようと思っているのでチャンピオンになった時点で引退を考えています。でもチャンピオンという称号が付いたら、一度は試合をしたいですね(笑)。その時の状況によって考えたいと思います」

――では日曜日の試合、ファンにはどのような姿を見せたいですか。

「僕のような虫けらが懸命に頑張っている姿を見てもらえたら良いなと思います」

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